「継ぐ」と「受け継ぐ」と「襲う」の違い・意味と使い方・由来や例文

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「継ぐ」は、続けて来たものを受けとめ、さらに続けることです。

英語では「succeed」で表されます。

「弟が家業を継いだ」は「My younger brother has succeeded my father as head of our family business.」です。

「受け継ぐ」は、前からあった物・仕事などを引き継ぐことです。

また、ある人の意志や性質を引き継ぐことです。

英語では「take over」で表されます。

「父の才能を受け継いでいる」は「He has inherited his father’s talent.」です。

「襲う」は、官職や家督を受け継ぐことです。

英語では「succeed」で表されます。

「彼は父親の爵位を襲った」は「He succeeded to his father’s title.」です。

「継ぐ」の意味

「継ぐ」は、以下のような意味です。

①続けて来たものを受けとめ、さらに続けることです。

「受け継ぐ」と同じ意味です。

②後から付け加えることです。

③衣類のほころびをつくろうことです。

④つなぎ合わせて一続きにすることです。

接合することです。

以下のように使います。

家を継ぐ 家業を継ぐ 王位をつぐ 先代の意志を継ぐ 火鉢に炭を継ぐ 弓に矢を継ぐ
父の後を継ぐ 恩師の志を継ぐ 財産を継ぐ 名を継ぐ

※「継ぐ」は、広く一般的に使われます。

「接ぐ」は接合する場合に使われます。

「嗣」は、死んだ人の後を継ぐという意味です。

「受け継ぐ」の意味

「受け継ぐ」は、前からあった物・仕事などを引き継ぐことです。

また、ある人の意志や性質を引き継ぐことです。

「継承する」と同じ意味です。

以下のように使います。

前任者の仕事を受け継いで完成させる 伝統芸能を受け継ぐ 父親の気性を受け継ぐ
母の血を受け継ぐ 恩師の志を受け継ぐ 父の才能を受け継いでいる

<その他の類語>
「引き継ぐ」は、前の人にかわって、仕事・伝統・志などを引き受けて続けていくさまです。

「受ける」は、「前から伝えられてきたものを続ける」という意味です。

特に、農業・血筋など自分の意志とは関係なく自分に備わり、続けていかなければならない場合に用いられます。

「襲う」の意味

「襲う」は、以下のような意味です。

①不意に攻めかかってくることです。

「襲撃する」と同じ意味です。

②台風や地震などが猛威を振るって被害をもたらすことです。

③感情・感覚や体の異状などがのしかかるように現れることです。

④官職や家督を受け継ぐことです。

⑤着物を重ねて切ることをいいます。

以下のように使います。

父の芸名を息子が襲う 名人位を襲う 父の後を襲う

「継ぐ」は 続けて来たものを受けとめ、さらに続けること、「受け継ぐ」は、 前からあった物・仕事などを引き継ぐこと、またある人の意志や性質を引き継ぐことです。

「襲う」 は、官職や家督を受け継ぐことです。

「継ぐ」「受け継ぐ」「引き継ぐ」「受ける」「襲う」は、類語です。

共通する意味は「前のものを受け取り、後に続けること」です。

「継ぐ」は、特に「家・跡目・血・志などが絶えないように後に続ける」という意味です。

「受け継ぐ」は、「前の人が残した仕事・志などを受けとめて続けていく」という意味です。

また、「前の人が持っていたものを引き続き保有する」という意味でも用います。

「襲う」は、「地位や名前・家督などを、前の者から受け取って続けていく」という意味です。

古めかしい言い方です。

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