「天網恢恢」と「天罰覿面」の違い・意味と使い方・由来や例文

天網恢恢は「天が張りめぐらした網においては、悪人を逃すことはないということ」。

要するに悪いことはすぐに見つかるし、バレてしまうという意味の言葉になるのです。

天罰覿面は「悪事を働いた人に対する天罰がすぐ現われること」。

時間が非常に早いという意味になりますが、本当にすぐと言えるようなケースでしか使うことができないと評価できます。

「天網恢恢」の意味

天網恢恢とは、天が張りめぐらした網においては、悪人を逃すことはないということです。

天は悪事をしっかりと把握しているし、悪人を逃すことはないという意味になります。

あまり現実的な意味ではないものの、戒めとしての機能を持っているので、そういった部分で社会においては役に立っている面もあると言える可能性はあるでしょう。

あまり有名な表現ではありませんが。

天罰覿面とは、悪事を働いた人に対する天罰がすぐ現われることです。

悪事を働いてすぐに天罰が起きるという意味では、悪人を逃さないような雰囲気が感じられます。

したがって、天網恢恢と意味は似ていると言えるでしょう。

でも、天罰覿面の方が言葉としては有名です。

そのため、基本的にはこっちの方がよく見聞きする可能性が高いと評価できると思われます。

「天網恢恢という言葉があるが、私たちの行動は常に点に見張られており、そのうえで悪事などは完全にバレていると言える。

したがって、そのような行為をしたときには天は見逃さないと言えるだろう。」

「悪事を働いてすぐにその人に悪いことが起きる。

偶然なのかもしれないが、天罰覿面とも言える光景だろう。

やっぱり天は存在するのかな。」

天網恢恢と天罰覿面は意味はそれほど変わりません。

どちらも天は悪事を見逃さないといった意味であり、意味に関して区別をしていくことはかなり難しいでしょう。

しかし、これらの言葉は使用頻度に違いがあります。

天網恢恢はそこまで有名ではないため、あまり使われませんが、天罰覿面はそこそこ有名と言えるため、たまに見聞きする可能性があります。