「付き物」と「添え物」と「おまけ」の違い・意味と使い方・由来や例文

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「付き物」は、あるものに当然付属して然るべき物です。

英語ではで表されます。

「権利に義務は付き物だ」は「Rights come with duties.」「Rights are accompanied by duties」です。

「金もうけに危険が付き物だ」は「We cannot make money without taking risks.」です。

「添え物」は、付け添えたものです。

英語では「an addition」「a premium」「a supplement」「a garnish」で表されます。

「付属物」という意味の場合「an addition」を使います。

「景品」という意味の場合「a premium」です。

「付録」という意味の場合「a supplement」です。

「料理のつま」という意味の場合「a garnish」です。

「彼はその組織の添え物にすぎない」は「He is a mere figurehead for the organization.」です。

「おまけ」は、値引きしたり、品物を添えたりすることです。

また、その品物です。

英語では以下のように表されます。

「500円おまけしましょう」は「I will give you a discount of 500 yen.」「I’ll knock off 500 yen.」です。

「おまけをつける」は「throw in something extra」です。

「付き物」の意味

「付き物」は、以下のような意味です。

①あるものに当然付属して然るべき物です。

「硯に墨」のようなものです。

また、ある事にいつも付属して生じるものを指します。

島崎藤村の(夜明け前)に「物を極端に持っていくことは維新の付き物であるのか」とあります。

②書籍や雑誌に綴じこまれた、または、挟み込まれた付属の印刷物のことです。

付録やカバー・帯紙を指すこともあります。

③「憑き物」と書く場合、人に乗り移った霊のことです。

以下のように使います。

刺身につまは付き物だ スポーツにけがは付き物だ

「添え物」の意味

「添え物」は、以下のような意味です。

①付け添えたものです。

また、第二義的な意味しか持たないものです。

「とるに足らない存在」という意味で使います。

②商品につける景品やおまけのことです。

以下のように使います。

理事長は添え物にすぎない あの重役は添え物だ

<添の漢字>
字義は「そえる」「付け加える」です。

解字では、「水+忝」で構成されます。

「忝・てん」の部分は「はじ」「かたじけない」を表します。

「忝・てん」
字義は「はずかしめる」「はじ」「かたじけない」です。

解字では、「天+心」で構成されます。

「天に対する心」という意味から「かたじけない」「はずかしめる」の意味を表します。

「おまけ」の意味

「おまけ」は、以下のような意味です。

①値引きしたり、品物を添えたりすることです。

また、その品物です。

②その上に何か付け加えることです。

「御負け」とも書きますが、多くの場合仮名書きです。

以下のように使います。

ポスターはチケットのおまけだ それにはおまけの話が付く 頑固でおまけに癇癪持ちだ
端数はおまけしておきます

「付き物」は あるものに当然付属して然るべき物、「添え物」は 付け添えたもの、「おまけ」は 値引きしたり、品物を添えたりすることです。

「付き物」「添え物」「おまけ」は、類語です。

共通する意味は「主要な物に付随しているもの」です。

「付き物」は、「Aがあれば必ずそこにBがある」という場合に用います。

他の二語のように必ずしもわき役というわけではありません。

ある状況やテーマに含まれるものです。

「添え物」は、「ほんの添え物」「添え物程度の存在」のように付随しているものを軽く見る場合に用いられます。

「おまけ」は、「好意によって付け加えられたもの」という語感があります。

多くの場合、子供の楽しむものです。

また、「百円おまけします」のように値引きすることを指します。

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