「違法」と「不法」と「非合法」と「脱法」の違い・意味と使い方・使い分け

B!

違法は「法律や規則に違反すること」。

「法律違反」と言い換えると分かりやすい。

不法は「法律違反だが、社会的道徳に抵触すること」。

「道徳違反」と言い換えると分かりやすい。

非合法は「影で法律に違反をすること」。

「裏稼業」と言い換えると分かりやすい。

脱法は「法律の目をかいくぐること」。

「抜け道」と言い換えると分かりやすい。

「違法」は法律違反のことで適法の対義語
「違法」は法律や規則に違反することを言います。

対義語は「適法」となり、正しい法律があり、初めて違法といえます。

例えば、建築法に抵触する「違法建築」、何かをする場合「違法性が高いので問題だ」、「なにか違法性がないかチェックしなければならない」、「やむを得ず違法駐車をしてしまった」、「違法な行為だ」などと使います。

「不法」は法律に違反するとで、同時に道徳的にも背く行為となります>

「不法」は法律違反ですが、同時に法律が求めます社会道徳的な考えに背くような行為を言います。

例えば、ゴミの「不法投棄」、人の自由を奪う「不法監禁」、給料未払いや不当解雇、パワハラなどの「不法労働行為」などがあります。

投棄、監禁、労働行為など故意に反道徳的なことがなされますので「違法」より程度が悪いといえます。

「非合法」は影で違法行為をしていること
「非合法」は例えば、縄張り抗争をする暴力団のように隠れて違法行為をする「非合法集団」を言います。

また、権力に都合の良い法律に対抗して活動することも「非合法活動」と言われます。

暴力団は存在自体が法律に適合していないこともありますから、彼らが行う「みかじめ料」「しのぎ」も違法性が高いと言えるかも知れません。

「脱法」は法律の網をかいくぐること
「脱法」は同じく法律違反ですが、表面的には適法と思わせて違法な行為をすることです。

例えば、取り締まりが強化されています「脱法ハーブ」はお香と称して幻覚の生じる麻薬まがいのものを販売していました。

成分に違法なものが使われているのですが、ひところ違法なものの確認が追いつかない程、法律の網をかいくぐっていました。

最新の記事はこちらから