「漬かる・つかる」は、液体の中にひたることです。
英語では以下のように表されます。
「ナスが色良く漬かった」は「The eggplants are well pickled.」「The eggplants pickled come out a good color.」です。
「浸る・ひたる」は、水や湯につかることです。
英語では「soak」で表されます。
「湯船にひたる」は「soak in the bathtub」です。
「幸福の思いにひたった」は「I was immersed in happiness.」「I lost myself in happiness.」です。
「漬かる・つかる」の意味
「漬かる・つかる」は、以下のような意味です。
「浸かる」とも書きます。
①液体の中にひたることです。
平家物語(5)に「文覚滝つぼに下りひたり」とあります。
②ある環境や状態に入りきることです。
③漬物が熟成し味が出ることです。
以下のように使います。
風呂につかる タオルが水につかる ナスが良く漬かったのでおすそ分け
足が水につかる 家が洪水で漬かった
「浸る・ひたる」の意味
「浸る・ひたる」は、以下のような意味です。
①水や湯につかることです。
液体の中に入ることです。
②転じて、ある境地に入りきることです。
ある自然環境の中にすっぽりと身を置く場合に転用されます
以下のように使います。
風呂の湯に浸る タオルが水にひたる 故郷の空気にひたる
勝利の喜びに浸る 旅の思い出に浸る 古代のロマンにひたる
<関連語>
「漬ける・つける」は、漬かるようにすることです。
液体の中に入れることです。
「ハンカチを水に漬ける」「足を温泉につける」のように使います。
「浸す・ひたす」は、浸るようにすることです。
液体の中に入れることですが、「水分を含ませる」という意味もあります。
「手を水に浸す」「漂白剤にシャツを浸す」のように使います。
「漬かる・つかる」は 液体の中に部分的にひたること、「浸る・ひたる」は 水や湯に入りきることです。
「漬かる・つかる」「浸る・ひたる」は、類語です。
「漬ける・つける」「浸す・ひたす」は、これらの言葉の関連語です。
共通する意味は「液体の中に入ること」です。
「漬かる・つかる」は、多くの場合、全体が液体の中に入っているのではなく、部分的に入っている場合に使います。
「漬かる」には、「漬物の味がよくなる」という意味もあります。
「ナスがよく漬かる」のように使います。
「浸る・ひたる」は、「漬かる・つかる」に比べて使われる範囲がせまく、多くの場合「入りきる」という意味を伴います。
また、「感激に浸る」のように、状態や感情についても用いられます。