祝日とは、「国家を挙げてお祝いをする日」であり、一般的には学校・公的機関・企業はお休みとなります。
祭日は、「宗教上、重要な祭礼儀式を行う日」となっていますが、これは祝日とは異なり、休日扱いにはなりません。
なお、祝日も祭日も、期日が決まっているものとそうでないものがあります。
そして、これらを総称して、祝祭日と呼ばれています。
「祝日」の意味
祝日とは、歴史的な出来事に由来して制定された記念日を主としたものとなっています。
国によっては、建国者の誕生日などを記念して祝日とするところもあります。
たとえば、アメリカでは毎年7月4日が「独立記念日」として祝日となっています。
日本では明治時代に定められたもの代表例に「紀元節」と「天長節」があります。
紀元節は初代天皇とされる神武天皇が即位した日を記念して、天長節は当時の明治天皇の誕生日を記念して定められました。
現在では1948年に「国民の祝日に関する法律」が制定され、2019年時点で16の祝日が定められています。
「祭日」の意味
祭日とは、宗教儀礼上特に重要な日として定めたものであり、日本ではかつて「年中祭日祝日ノ休暇日ヲ定ム」という法律があり、紀元節や天長節、新嘗祭のほか、皇室祭祀の一つである春季皇霊祭・秋季皇霊祭なども定められていました。
戦後になり、政教分離の原則が日本国憲法に定められたこともあり、法律上の祭日は存在しなくなりました。
ただし、皇室においては今でも皇室祭祀がある関係で日付を決めています。
「祝祭日」の意味
祝祭日は、祝日と祭日を合わせた総称として使われています。
歴史的には、年中行事として行われていた元旦や上巳(桃の節句)、端午などがこれにあたり、明治期に入り、紀元節や天長節のほか、先帝のための祭日などが法律で定められていました。
戦後、基本的には祭祀に由来する日であっても法律上は祝日となりますが、今もなお会話の中で祝祭日と言われることがあります。
俗に旗日と言って、玄関先などに日の丸の旗を掲げるところもあります。
祝日と祭日と祝祭日。
同じように使われていますが…。
祝日と祭日と祝祭日は、同じように扱われていますが、法律上は、日本ではすべて祝日となっているので、祭日はないというのが正しいかもしれません。
しかし、日常生活では今でも「祝祭日」という呼称が使われていることもあります。
法律にのっとって言うのであれば、日本の場合はすべて「国民の祝日」となりますが、あまり会話の中で使う場面は見受けられません。
今なら祝日と言い切ったほうがいいかもしれません。