おぼつかないは「目指す目標に到底届かないこと」「達成不可」と言い換えると分かりやすい。
及ばないは「目指す目標に届かないこと」。
「未達成」と言い換えると分かりやすい。
どちらも目標に向かう様子ですが、「おぼつかない」は達成がほぼ不可能状態のことで、「及ばない」は達成が可能だがまだ届かないことを言います。
「おぼつかない」は達成不可能なこと
「おぼつかない」の「おぼ」は「おぼろげでハッキリしないこと、「つか」は意味なし、「ない」は否定ではなく当て字となり「はっきりしないこと、達成不可、実現にならない」となります。
「その程度の力では優勝などおぼつかない」「アクシデントのため、当初計画していたことはおぼつかなくなった」「学力の差があり、志望校合格はおぼつかないと言われた」などと使います。
「及ばない」は努力次第で到達
「及ばない」は「届かない」ことですから、努力次第では「届く」ことになります。
「不可能」と言うより、「可能」に近い言葉になり、「おぼつかない」とは異なります。
「及びも付かない」なら駄目ですが、「及んでいない」と言うことであれば、望みはあります。
「まだ、規定値には及ばない」「あの人には技量的に及ばないかも知れない」などと使います。
「おぼつかない」は不可、「及ばない」は可
「おぼつかない」と言われたなら、「いくら努力しても駄目だ」ということを言われたも同じです。
「及ばない」と言われたなら「もっとと努力をすればあるいは可能だ」と言われたも同じです。
二つの言葉には天と地の差があることになります。
「可か不可か」と言うことです。
力量の差が歴然としている場合はあきらめさせなければ、無謀な挑戦となります。
「おぼつかない」と「及ばない」とは
「おぼつかない」は「及びも付かない」こと、無謀な挑戦を控えるように諭す言葉になります。
「及ばない」は少しの努力が有れば可能性はまだあることを教えて力づける言葉となります。
「おぼつかない」は力量不足で全く駄目な状態、「及ばない」は力量があるので努力次第では可能性のある状態で使います。
「まだ及ばないが、もう少しだ」と使います。