「柄・え」と「柄・つか」の違い・意味と使い方・由来や例文

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「柄・え」は、手で持つために、器物につけた細長い部分です。

英語では「 a handle」「a grip」「a broomstick」「a shaft」「a haft」「the hilt」で表されます。

「握る所」という意味の場合「 a handle」「a grip」で表されます。

「槍やゴルフのシャフトの柄」という意味の場合「a shaft」です。

「斧や小刀の柄」という意味の場合「a haft」です。

「柄のない所に柄をすげる」は「force logic」「resort to force logic」です。

「柄・つか」は、刀剣などの、手で握るところです。

英語では「a hilt」「a haft」「a grip」で表されます。

「刀剣などの柄」という意味の場合「a hilt」で表されます。

「弓の柄」という意味の場合「a grip」です。

「彼は短剣を柄も通れと男の胸を突き刺した」は「He thrust his dagger home into the man ‘s chest.」
「He thrust his dagger up to hilt into the man ‘s chest.」です。

「柄・え」の意味

「柄・え」は、以下のような意味です。

①手で持つために、器物につけた細長い部分です。

倭名類聚鈔(11)に「柄杓の柄」とあります。

②キノコの「かさ」を支える部分です。

「菌柄」といいます。

③「葉柄・ようへい」のことです。

以下のように使います。

杵の柄 箒の柄 フライパンの柄 柄のない所に柄をすげる

<柄のない所に柄をすげる>
無理に理屈をつけること、または、口実を設けることです。

「柄・つか」の意味

「柄・つか」は、以下のような意味です。

①刀剣などの、手で握るところです。

②筆の軸です。

源氏物語(澪標)に「ふところに設けたる柄短き筆など」とあります。

以下のように使います。

杵の柄 刀の柄

<hilt・柄>
「hilt」は「The handle of a sword/knife」という意味です。

柄はdagger(短刀)やsword(刀)の持ち手ですが、「hilt」は「つば」の意味でも用いられます。

刀の鞘は「Sheath」といいます。

<柄の漢字>

字義は「え」「つか・刀剣の手で握るところ」「もと・根本」「いきおい・権力」です。

解字では、「木+丙」で構成されます。

「丙」の部分は「張り出す」を表します。

これにより「道具の張り出したところ、取っ手・柄」という意味です。

「史記・張儀伝」には、「而して能く秦の柄を用いるものは、独り張儀可なるのみ」とあります。

現代語訳では「そして秦を操れるのはただ張儀だけである」です。

「柄・え」は 手で持つために器物につけた細長い部分、 「柄・つか」は 刀剣などの手で握るところです。

「柄・え」「柄・つか」は、類語です。

共通する意味は「道具・武器などの、手で持つための部分」です。

「柄・え」は、作用するものを動かしたり持ったりするために、そのものに取り付けた棒状の部分です。

「柄・つか」は、棒状の道具、特に刀剣や弓などの一部で、手で握る部分をいいます。

「柄」には「がら」という読み方もあります。

「なり・体格」「身分・品格」という意味です。

「人柄・ひとがら」のように使います。

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