「手厳しい」は、遠慮や容赦がなく極めて厳しいことです。
英語では「severe」「harsh」で表されます。
「severe」は、「厳しい」「厳格な」という意味です。
「人に厳格な」「容赦しない」という意味の場合、「severe」の他に「harsh on」「harsh with」「harsh toward」で表します。
「(手)厳しい批評家」は「a severe critic」です。
「(手)厳しい叱責」は「a severe reprimand」です。
「痛烈」は、非常に激しく責め立てることです。
英語では「bitter」「stern」「severe」「 scathing」などで表されます。
「痛烈な批判にたじたじとなった」は「I winced at his scathing comments.」です。
「辛辣」は、極めて手厳しいことです。
英語では「severe」「caustic」「sharp tongue」「scathing」で表されます。
「彼は辛辣な人だ」は「He has a sharp tongue.」です。
「手厳しい」の意味
「手厳しい」は、遠慮や容赦がなく極めて厳しいことです。
状況や人の行動・言動が極めて厳しいと感じられるさまです。
少しも容赦ないさまです。
以下のように使います。
手厳しく誤りを指摘された 手厳しい批判を受けた
手厳しい非難 手厳しく問い詰める 手厳しい反撃を受ける
<厳の漢字>
字義は「きびしい」「おごそか」「たっとい」「いましめる」「おそれる」「父」です。
旧漢字は「嚴」です。
「口」の部首に分けられます。
「口」を二つ重ねた部分は、「厳しくつじつまを合わせる」を表します。
その他の部分は「かん」という音を表します。
これにより、「きびしい」を意味します。
「痛烈」の意味
「痛烈」は、非常に激しいことです。
非常に激しく責め立てることです。
「手厳しい」ことです。
以下のように使います。
後援者から痛烈な質問が出された 痛烈な見方
痛烈な皮肉 痛烈批判 痛烈な一撃 痛烈な反撃を受ける
<烈の漢字>
字義は「はげしい」「気性が強く正しい」「やく・燃やす」「あきらか」「てがら・いさお」「あまり・余」「害毒」「裂く」です。
解字では、「?(火)+列」で構成されます。
「列」の部分は「裂ける・さける」を表します。
これにより「火力が激しくて物が裂ける」を表し、「はげしい」を意味します。
「辛辣」の意味
「辛辣」は、以下のような意味です。
①味が極めてからいことです。
②極めて手厳しいことです。
「味がひりひりして辛い」からきた言葉です。
以下のように使います。
彼の皮肉は辛辣だ 辛辣批判
辛辣な反撃を受ける 辛辣な見方
<辣の漢字>
字義は「からい」です。
解字では、「辛+束(刺)」で構成されます。
「辛」の部分は「針」の象形です。
「束・刺・らつ」の部分は「束ねたものに刃物を入れる」を表します。
これらにより「針や刃物で刺すようにからい」を意味します。
「手厳しい」は 遠慮や容赦がなく極めて厳しいこと、「痛烈」は 非常に激しく責め立てること、「辛辣」は、 極めて手厳しいことです。
「手厳しい」「痛烈」「辛辣」「シビア―」は、類語です。
「冷厳」は、これらの言葉の関連語です。
共通する意味は「手心を加えない厳しさ」です。
「手厳しい」「シビア―」には、「情け容赦なく」という意味合いがあります。
「痛烈」は、勢いが非常に激しいさまをいいます。
「辛辣」は、言い方や言った言葉の内容に皮肉が込められたりして非常に激しいさまをいいます。
「冷厳」は、主観の入り込む余地のない激しさをいいます。
「計画の失敗は冷厳な事実である」のように使います。