積年とは「積もる年月のこと」。
たくさんの年月を重ねてきた、時間がかなり経過したという意味になります。
こういった言葉が使われるシーンは限られており、積年の恨みといった表現が特に有名です。
多年は「多くの年、長い年月のこと」。
長い時間が経過してきた状況を示しているので、意味は積年と同じと評価できるでしょう。
意味において区別できる余地はほぼないと言えると思われます。
「積年」の意味
積年とは、積もる年月のことです。
多くの年月を重ねてきたという意味なので、多くの時間が流れたという言い方もできます。
これまで長い時間を経験してきたという意味で使われることが多いですけど、そのうえで何らかの恨みを持っているケースで使用することが多く、積年の恨みという言い方はかなりメジャーであると評価できます。
「多年」の意味
多年とは、多くの年、長い年月のことです。
多くの時間を意味しているので、結局は積年とそこまで意味は変わりません。
したがって、同じような場面で使っていくことが可能と言えます。
多年という言葉は積年よりもマイナーと言える可能性がありますが、多年草という表現はそこそこ有名です。
でも、それ以外の場面ではほとんど見聞きしません。
「積年」と「多年」の用法や用例
「今こそ積年の恨みを果たすときがきたか。
もうかれこれ何十年と恨み続けてきたが、私のあいつに対する怨念は確実に残っている。
それだけ憎しみが大きいということだろう。」
「私も大分歳をとったものだ。
子供の頃の記憶が昨日のことのように思い出せるが、現実においては多年を過ごしてきたわけで、なんとも無情な状況だろうか。」
積年と多年は意味はほぼ変わらない
積年と多年はともに多くの年月、長い時間という意味があります。
したがって、それぞれは意味の違いはあまりありません。
そして、積年は積年の恨み、多年は多年草という表現が特に有名と言えるので、そういう使い方がある点は理解しておきましょう。
でも、日常生活でこういう言葉を使うことはほとんどないと言えるのではないかと思います。