「通行」と「運行」の違い・意味と使い方・由来や例文

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「通行」は、人や車が通って行くことです。

英語では「passing」「go through」「go along」で表されます。

「この先は通行禁止」は「Automobile traffic is prohibited beyond this point.」です。

「ここは一方通行だ」は「This is a one -way street.」です。

「運行」は、天体が軌道上を運動することです。

また、交通機関が決まった路線を運転することです。

「天体の運行」は、英語では「move」「revolve around」「orbit」で表されます。

「天体の運行」を意味する場合「move」です。

「軌道を運行する」という意味の場合「revolve around」「orbit」です。

「大雨のためバスの運行は中止となった」は「Bus service was suspended because of the heavy rain .」
「Buses stopped running because of the heavy rain .」です。

「通行」の意味

「通行」は、以下のような意味です。

①人や車が通って行くことです。

通ることです。

②一般に広く用いられていることです。

世間に広く行われていることです。

「流布」と同じ意味です。

以下のように使います。

通行止め 通行のめどがたたない 通行税 通行銭 通行人
通行手形 通行の妨げになる 今日通行している暦 通行の辞書 通行本

「運行」の意味

「運行」は、以下のような意味です。

①天体が軌道上を運動することです。

②交通機関が決まった路線を運転することです。

③物事が一定の道筋に従って動き進むことです。

宮本百合子著の「私たちの建設」に「悲劇と喜劇が錯綜して、日夜運行していた大阪城の中に」とあります。

以下のように使います。

運行の妨げになる 月の運行観察 列車の運行表
バスの運行を開始する 歴史の運行

<通・運・行の漢字>

「通」
字義は「とおる」「かよう」「述べる」「ひらく・設ける」「すべて・あまねく」「取次ぎをする」「手紙や書類を数える語」です。

解字では、「?+甬」で構成されます。

「甬・よう」の部分は、筒に通じ、「筒」を表します。

これにより「筒のように中空で障害物がなく、よく通る」を意味します。

「運」
字義は「はこぶ」「めぐる」「めぐらす」「めぐり」です。

解字では、「?+軍」で構成されます。

「軍」の部分は「戦車を巡らす」を表します。

これにより「めぐりあるく」を意味します。

「行」
字義は「ゆく」「おこなう」「やる」「道」「旅」「ゆくゆく・歩きながら」「まさに~せんと」「詩の一体」「書体の一種」「万物を生ずる精気」です。

解字では、「十字路」の象形です。

「道」「いく」を表します。

また、転じて「整った列」を意味します。

「通行」は 人や車が通って行くこと、「運行」は交通機関が決まった路線を運転することです。

「通行」「運行」は、類語です。

共通する意味は「人や車などが道を通ること」です。

「通行」は、通っていくことです。

「通行人」のように人に対しても使うことができます。

また、「今日通行の暦」「通行本」のように「広く一般的に行われること」の意味で用いられることもあります。

「運行」は、交通機関が一定の道筋を一定時間に従って、客や荷物を運ぶことです。

人に対しては用いられません。

また、「惑星の運行を観測する」のように天体の動きの意味でも用いられます。

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