「泥縄」と「怠慢」の違い・意味と使い方・由来や例文

B!

泥縄は「何か起きてから慌てて対策を立てること」。

「後手」と言い換えると分かりやすい。

怠慢は「するべきことが出来ていないこと」。

「おろそか」と言い換えると分かりやすい。

例えば「泥縄」は試験の前日になり一夜漬けで勉強をするようなものです。

それまで試験対策の勉強を何もしてこなかったことが一夜漬けとなったものです。

後手になっているということです。

事前に分かっている事でも対策をしていないことを言います。

ですから「怠慢」と言えるのです。

「泥縄」は怠慢

「泥縄」は「泥棒と縄」のことです。

「泥棒を捕まえてから縄をなう」と言うことわざから来ています。

ことが起きてからの対策はすべて「泥縄」と批判されるのです。

例えば経済に必須のものが全量輸入に依存している場合、輸入元に何かあり輸入がストップしてしまうと途端に経済が混乱してしまいます。

慌てて他国を頼ってもうまく行きません。

国内生産を怠ったため「泥縄式」の対策しかできないのです。

まさに政策の「怠慢」と言えるのです。

「怠慢」は怠けること

「怠慢」は怠けてしなければならないことが出来ていないことを言います、国で言えば輸入依存度の高いものについては国内生産を増やすことが常識ですが、政策的にそれをしなかった場合「怠慢」と批判されます。

例えばレアメタルや原油などは依存度が非常に高いものですから、対策が求められています。

日本には海洋資源もあるようですから、結果的に「泥縄」にならないようにしたいものです。

「泥縄」になるのは「怠慢」が原因

「泥縄」になるのはそれまでの「怠慢」が原因となっています。

なすべきことを放置することやなおざりにしてしまうことは、結果として「泥縄式」の対策となります。

そうならないために地震対策や災害対策が行われているのです。

個人や家庭レベルでも、やるべきことは多いのですが、後回しとなっていることはあります。

リフォームにしてもギリギリまでしないことがあります。

「泥縄」と「怠慢」とは

「怠慢」の結果が「泥縄」です。

ことが起きるまで対策をしないという怠慢が、ことが起きてからの泥縄式対策となっているのです。

事前にすべてを完璧に対策することはほとんど不可能に近いですから、「泥縄」は日常生活の中でも起き得ることなのです。

意図して「怠慢」になることもありますが、普通は出来ないという事情が有るから「結果として怠慢、泥縄対策」となるのです。

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