「そして」と「それから」と「次いで」の違い・意味と使い方・由来や例文

B!

「そして」は、前に述べた事柄に付け加えて述べることを意味します。

英語では「and」「and then」で表されます。

「それから」という意味の場合「and then」を使います。

「そして私の番になった」は「Then it was my turn.」です。

「それから」は、ある物事に他の物事を付け加えることを表します。

英語では「after that」「since then」で表されます。

「その後」という意味の場合、過去形を用いて「after that」で表します。

「それ以来」という意味の場合、過去完了形を用いて「since then」で表します。

「それから彼はどうしました」は「What did he do after that.」です。

「それから彼を見た者はいない」は「Nobody has seen him ever since then.」です。

「次いで」は、「引き続いて」という意味です。

「次いで中野氏がお話になります」は「The next speaker is Mr. Nakano.」です。

「中国に次いで人口の大きい国はどこか」は「Which country has the largest population after China?」です。

「そして」の意味

「そして」は、以下のような意味です。

漢字では、「然して」「而して」と書きます。

①前に述べた事柄に引きつづいて次に述べる事柄が起きることを表します。

「そうして」「その上に」という意味です。

浄瑠璃・曾根崎心中に「ぐわらぐわらと一分をまき散らし、そして往(い)んだら寝よかろう」とあります。

②前に述べた事柄に付け加えて述べることを表します。

「そうして」「それから」と同じ意味です。

以下のように使います。

昼泳いで、そして夕方は散歩した。

お茶を飲み、そして仕事にかかった
年末久しぶりに故郷に帰った。

そして、たくさんの旧友に会った。

お茶・お椀、そして皿も持ってきてくれ 深い感動と、そして勇気を与える作品

「それから」の意味

「それから」は、以下のような意味です。

①「その次に」「そして」「その後に」と同じ意味です。

前の事柄に続いて、その後にある事柄が起こることを意味します。

②「そして」「また」「それに加えて」「さらに」と同じ意味です。

ある物事に他の物事を付け加えることを意味します。

以下のように使います。

家に帰って風呂に入り、それから夕食を食べる
映画を見て、それから食事をしよう 戸締りをして、それから彼女をさそおう

「次いで」の意味

「次いで」は、以下のような意味です。

「次ぎて」の音便です。

①「つづいて」「ほどなく」「間もなく」と同じ意味です。

②「次に」「それから」「引き続いて」と同じ意味です。

以下のように使います。

校長の挨拶、次いで来賓の祝辞があります 開会式がおわった。

次いで競技に移る
はじめに上下動が、次いで横揺れが来た

<関連語>
「して」は、多くの場合、話し言葉として用いられますが、古い感じのする語です。

「して、君の名前は何?」のように使います。

「そして」は 前に述べた事柄に付け加えて述べること、「それから」は ある物事に他の物事を付け加えること、「次いで」 は、「引き続いて」という意味です。

「そして」「それから」「次いで」は、類語です。

「して」は、これらの言葉の関連語です。

共通する意味は「ある事柄に続いてもう一つの事柄が起こる時用いる語」です。

「そして」が結びつける二つの事柄には、多くの場合、因果関係などの関連があります。

また、「両親、妻、そして子供たちが私の何よりの心の支えだった」のように事柄を並立し強調して述べる場合にも用います。

「それから」は、後の文の内容が時間的にその後に続くことを示します。

また、「ビールに日本酒、それからワインもあった」のように、思い出して後から付け加える用法もあります。

「次いで」は、あらかじめ決まっている時間や序列の順に、きちんと物事が起こる場合に用います。

「そして」は「そうして」の変化した語です。

また、「次いで」は「次ぎて」の変化した語です。

やや書き言葉的です。

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