泉は「地下水が地上に湧き出ている場所のこと」。
「スプリング」と言い換えると分かりやすい。
和泉は「水の湧き出ている場所のこと」。
「泉」と言い換えると分かりやすい。
「出水」は「水が出ている所のこと」。
「泉」と言い換えると分かり易い。
これらの言葉はすべて水が湧き出る場所や昔の国名、地名、人名となっているものです。
「泉」は象形文字
「泉」は岩石から水が滴り落ちている様子を表した象形文字と言われています。
英語ではスプリングやファンテンといいます。
山岳地帯で降った雨は長い時間を掛けて地下に浸み込み、低地までくると湧き出て来るのです。
日本は山岳が多く、全国至る場所で泉が確認出来、地名や人名になっていることも多いのです。
富士山の湧水である忍野八海や三島の湧水が有名です。
「和泉」とは律令国家の名前
「和泉」は「和」が付いていますが、律令国家の名前は二文字にすべしという中国に倣った法律が出来たことから、「和」が付きましたが読まないのです。
「和泉」は国名だったのです。
大阪にある和泉市や和泉佐野市、和泉大津市、南和泉市など泉州地域には名前が残っています。
「和泉の守藤原兼定の名刀」とも使われていました。
「出水」は水が出ること
「出水」は「いずみ」とも読み、「出水市(いずみし)」は鹿児島県北部にある都市です。
奈良時代には泉・和泉と言っていたのですが、のちに出水と書いていずみと読ませたのです。
8世紀後半の文献に遣唐使が漂着した場所として「出水」が出てきます。
また、名前でも出水は多く、「デミズ・イズミ・イデミズ」などと読みます。
「泉」「和泉」「出水」とは
「泉」は湧水のこと、山岳地帯や高い山に降った雨や雪が地下に浸み込み、地下水となって麓に湧き出ることを泉と言います。
「和泉」は元々「泉」なのですが、奈良時代の律令制度で国の名前を二文字表記にすることが決まり、「和泉」となったものです。
ですから「和」は読まないのです。
「出水」も「でみす」ではなく「いずみ」と読ませます。
いずれも全国に地名や人名で多くあり、「いすみ」と言う地名も関係あるのです。