「弱い」と「脆い」の違い・意味と使い方・由来や例文

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弱いは「程度や勢いが比較して劣ること」。

「劣る」と言い換えると分かりやすい。

脆いは「物理的に弱いこと」。

「崩れやすい」と言い換えると分かりやすい。

「弱い」は普通より、強さや勢いなどがないことです。

絶対的な弱さもありますが、比較して弱いという場合は相対的な弱さを言うことがあります。

「脆い」は崩れやすいこと、壊れやすいことを言います。

「弱い」は劣っていること

「弱い」は「飾り付の弓が二つ」から造られた字で、弓の様なしなやかさが転じて「弱さ」になったものです。

強いものに対して劣るものはすべて「弱い」ものとなります。

例えば、「体が生まれつき弱い」「弱い経営体質だ」「ヒローは弱い者の味方だ」。

また、「脆弱」「薄弱」「強弱」「病弱」「貧弱」「微弱」「弱点」「弱肉強食」「弱虫」「弱音」などの言葉があります。

「脆い」は崩れやすいこと

「脆い」は力を加えると崩れたり、壊れたりすることです。

「脆くも崩れ去る」「ちょっとした力で脆くも壊れてしまった」「脆いは命がはかない意味もある」「脆いはすぐに壊れることなので、弱い、軽いなどの意味もある」「セキュリテイの脆弱性が問題になった」「年を取ると涙脆くなるのはどうしてだろう」などと使います。

「脆い」は「弱い」の一つの形

「脆い」も「弱い」ことですが、「弱い」の大きな範疇に含まれる一つになります。

「弱い」は相対的なものになり、「強い」との比較が常になされるのです。

「脆い」はちょっとした力や物事で元の形や性質・基盤などが崩れてしまうことです。

対義語は「固い・硬い」になり、やはり比較することもありますが、絶対的な弱さの方が意味としては大きくなります。

「弱い」と「脆い」とは

「弱い」は相対的に「強いもの」と比較すると強さや勢いなどが劣ることを言います。

「脆い」は崩れやすい、壊れやすいことですが、絶対的な弱さを感じる言葉です。

「社会的弱者は救済されなければならない」「人は弱い者を見ると助けたくなる」「堅そうに見えても脆い岩はある」「脆い地盤にはビルは建てられない」などと使います。

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