「さっと」と「ざっと」の違い・意味と使い方・由来や例文

B!

さっとは「簡単に手早く行う様子のこと」。

「簡単」と言い換えると分かりやすい。

ざっとは「概要を知るために簡単に目を通すこと」。

「省略」と言い換えると分かりやすい。

「さっと」は手早くすることを言います。

「ざっと」は内容を簡単に知るための行為で、読むことや聞くこと見ることを言います。

「さっと湯がく」「ざっと目を通す」などと使います。

「さっと」は簡単にすること

「さっと」とは物事を丁寧にしないで、時間を掛けずに簡単に省略して行うことです。

「さっと目を通した」「さっと見渡した」「さっと読み飛ばした」「さっと揚げ物を下」「さっと水洗いだけした」「さっと逃げた」などと使います。

似た言葉に「さっさと」がありますが、意味は同じになりますが「早く」と催促する意味が加わります。

「ざっと」は省略すること

「ざっと」するということは全部をしないで省略をすることです。

「時間がないのでざっと斜め読みをする」「人の話をざっと聞いている」「視察は災害地をざっと見渡して終わり」「何が起きたのか分かるようにざっと概略を説明した」「分厚い取り扱い説明書はざっとしか読めない」「集まった人数はざっと1,000人ぐらいかな」「ざっと見積もったらこんなになった」などと使います。

「さっと」も「ざっと」も時間を掛けないこと

「さっと」や「さっさと」は素早く行うことですが、「ざっと」も素早く時間を掛けないですることです。

どちらも共通することは時間の省略になります。

「さっと」は素早い行為の様子を言いますが、「ざっと」は雑に行う行為のことを言い、どちらも時間が掛っていないのです。

しかし、時間が掛らない理由が違うということです。

「さっと」と「ざっと」とは

「さっと」は素早く行い時間を掛けないことです。

「ざっと」も雑とは言え時間を掛けずに、概略を把握することです。

「さっと引き上げる」「さっと湯通しをする」「さっと洗い流す」「さっと終わらせる」などと使い、時間を掛けないことです。

「ざっと」は「ざっと目算するとかなりのものになりそうだ」「限られた時間ではざっと読み飛ばすしかない」「ざっと言えばそういうことだ」などと使います。

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