「ならず者」と「ごろつき」と「やくざ」の違い・意味と使い方・由来や例文

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「ならず者」は、悪いことばかりして手の付けられない者です。

英語では「a scandal」「a blackguard」「a thug」「a no-good」「a rogue」「an outlaw」で表されます。

「ごろつき」は、一定の住所も職業もなく、盛り場をあちこちうろついてゆすりなどの悪事を働く者です。

英語では「a homeless and jobless hooligan」「an extortionist」「a racketeer」で表されます。

「やくざ」は、いいかげんで役に立たないことです。

ばくち打ちのことです。

英語では「a gangster」で表されます。

「やくざの社会はおきてが厳しい」は「Gambles have a very strict code of conduct.」です。

「あいつはやくざな男だ」は「He’s no good.」です。

「ならず者」の意味

「ならず者」は、以下のような意味です。

①暮らしが思うようにならない者です。

②悪いことばかりして手の付けられない者です。

「どうにもならない者」という意味です。

「道楽者」と同じです。

③正業につかず、放浪してゆすりなどの悪事をする者です。

「ごろつき」「無頼漢」「やくざ」のことです。

以下のように使います。

町のならず者 ならず者の集まりだ

「ごろつき」の意味

「ごろつき」は、「破落戸」とも書きます。

これは当て字です。

一定の住所も職業もなく、盛り場をあちこちうろついてゆすりなどの悪事を働く者です。

「無頼漢」のことです。

以下のように使います。

ごろつきに因縁をつけられる ごろつき連中

<ごろつき蚕>
「不結繭蚕」または「不吐糸蚕」のことです。

外観は健康そうに見えますが、蔟(まぶし)の中で吐糸営繭しません。

数日さまよい多くは蔟から転落し裸蛹になり斃死します。

「やくざ」の意味

「やくざ」は、以下のような意味です。

①いいかげんで役に立たないことです。

用をなさないことです。

まともでないことです。

浄瑠璃の鎌倉三代記に「雑兵出立のやくざ鎧」とあります。

②ばくち打ちのことです。

「やくざ者」「渡世人」「ならず者」のことです。

※「三枚ガルタ」という博打で、八・九・三の目が出ると最悪の手になることからきた言葉といわれます。

以下のように使います。

やくざから足を洗って堅気になる やくざな稼業
やくざな考え方 やくざの出入り

「ならず者」は、 悪いことばかりして手の付けられない者、 「ごろつき」は、 一定の住所も職業もなく、盛り場をあちこちうろついてゆすりなどの悪事を働く者、「やくざ」は、 ばくち打ちのことです。

「ならず者」「ごろつき」「地回り」「やくざ」「暴力団」は、類語です。

「無頼漢」「無法者」「弥太郎」「ごろ」「ちんぴら」は、これらの言葉の関連語です。

共通する意味は「正当な定職を持たず、たちの悪いことをして、一般の人を脅かすような者」です。

「ならず者」は、まともではない者の意味です。

無法で、脅しやたかりなどを行うものです。

「ごろつき」は、「ならず者」とほぼ同じ意味です。

「破落戸」と書く場合もあります。

「地回り」は、近世・遊里などで地付きの顔のきく者を指しました。

現代では、盛り場などを縄張りとして仕切る者を指します。

「やくざ」は、いわゆる「ばくち打ち」のことです。

特殊な世界を作り、親分子分の関係など、それなりの仁義やしきたりなどがありました。

また、「やくざ男」のように、単に性行がおさまらない人をいうことがあります。

「暴力団」は、組長と組員から構成されます。

無法なふるまいをする者の集団です。

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