「ざくり」と「ばっさり」と「ちょん」の違い・意味と使い方・由来や例文

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「ざくり」は、力を込めて切るさまです。

「ざくりと魚に包丁を入れる」は「stick a kitchen knife deep into a fish」です。

「ざくりとキャベツに包丁を入れる」は「cut a cabbage right in half」です。

「ばっさり」は、刃物で一気に勢いよく切り落とすさまです。

「刀で枝をばっさりと切り落とした」は「He cut down a bough with a single stroke of his sword.」です。

「予算をバッサリと削られた」は「Our budget has been slashed .」「Our budget has been cut drastically .」です。

「ちょん」は、たやすく物を切るさまをいいます。

「ひもをはさみでちょんと切る」は「clip off a string with scissors」「snip off a string with scissors」です。

「ざくり」の意味

「ざくり」は、力を込めて切るさまです。

「ざっくり」と同じ意味です。

切れ目・割れ目が深いさまを表します。

以下のように使います。

かぶにざくりと包丁を入れた
キャベツをざくりと半分に切る

< stick into>
「stick」の原義は、「刺して穴をあける」です。

「ざくりと包丁を入れる」という意味の場合「stick into」を使います。

「SVO into O」の形で用います。

「鋭いものを物に突き刺す」を意味します。

「ばっさり」の意味

「ばっさり」は、以下のような意味です。

①刃物で一気に勢いよく切り落とすさまです。

②思いっきりよく多くの分量を取り除くさまです。

③物がまとまりなく乱れているさまです

以下のように使います。

長い髪をばっさり切った 根元からばっさり切る
予算をばっさり削減する

< slash >
「 slash 」は、「ナイフなどでさっと切る」「切り込みをつける」「(予算・価格を)大幅に切り下げる」という意味です。

「切り下げ」という意味の場合「cut back」「devaluate」などと同じ意味で使われます。

「ちょん」の意味

「ちょん」は、以下のような意味です。

①たやすく物を切る様をいいます。

②拍子木の音です。

芝居の幕切れに拍子木を打つことから、物事の終了を意味します。

③しるしに打つ点を指します。

「ちょぼ」ともいいます。

④愚かな者、取るに足らない者としてあざける時に言う言葉です。

仮名垣魯文の西洋道中膝栗毛に「仮染(かりそめ)にも亭主に向かって・・・ばかだの、ちょんだの野呂間だのと」とあります。

⑤解雇になることです。

「くび」と同じ意味です。

以下のように使います。

大根の先をちょんと切った 犯人が自首して事件はちょんになった。

不要の葉をちょんと切る

「ざくり」は 力を込めて切るさま、「ばっさり」は 刃物で一気に勢いよく切り落とすさま、「ちょん」は、 たやすく物を切るさまをいいます。

「ざくり」「ざっくり」「ばっさり」「ちょん」「じょきじょき」「ざくざく」「すっぱり」は、類語です。

共通する意味は「切ったり割ったりするさまを表す言葉」です。

「ざくり」「ざっくり」は、比較的かさがあって硬くないものを、力を込めて一気に切るさまを表します。

「ばっさり」は、思いっ切って一気に切り落とすさまをいいます。

「ちょん」は、無造作に一気に切り落とすさまです。

「じょきじょき」は、はさみで切り進むさまや音を表します。

「ざくざく」は、同じようなものを無造作に刻むさまをいいます。

「じょきじょき」「ざくざく」は、同じ動作を繰り返し行うさまです。

「ざっくり」「ばっさり」「ちょん」は、切る動作が一回限りです。

「すっぱり」は、刀や包丁などで、勢いよく一気に見事に切るさまを表します。

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