しきりには「断続的に絶え間ない様子のこと」。
「断続的」と言い換えると分かりやすい。
頻々とは「頻度が高い状態のこと」。
「多頻度」と言い換えると分かりやすい。
しきりにとは続けて起きている状態のことで、やみ間の少ないことです。
「夏も終わりに近づき、セミがしきりと鳴いている」。
頻々には何かが度々起きていることです。
「しきりに」は断続的継続のこと
「しきりに」は「頻りに」と書き、頻繁に起きること、断続的に続くことを言います。
「しきりにお見合いの話を進められて、困った」「しきりなしに勧誘を受けた」「反省しきりであった」「しきりにうなずいていた」「救急車のサイレンが遠くでしきりなしにしていた」「何か心配なのか、しきりに確認をしていた」「しきりに水滴は落ちる」などと使います。
「頻々と」は頻度の高いこと
「頻々に」は「頻り」が続くことですから、何回も繰り返して起きていることです。
「群発地震が昨日から頻々に発生している」「頻々と問い合わせの電話が入る」「テレビのコマーシャルはくどいほど頻々に流れている」「水泳は頻々と息継ぎをする必要がある」「この界隈は夜になると頻々と犯罪が起きてしまう」などと使います。
「しきりに」と「頻々と」は語源的には同じこと
「しきり=頻り」ですから、「頻々と」と同じことになります。
「何度も繰り返し同じことが起きる」と言う意味は同じなのです。
度合いからすると「頻々と」の方が強い感じはします。
「しきりに問い合わせが入る」と「頻々と問い合わせが入る」は後者の方が、回数が多い気がします。
「頻度」「多頻出英単語」「頻繁」などの熟語もあります。
「しきりに」と「頻々と」とは
「しきりに」は断続的ながら、しつこく続くことです。
「頻々と」は断続する期間が狭くなり、限り無しに起きることで、ほぼ続いてと言う感じの言葉です。
例えば「しきりに電話で確認をする」「頻々と微弱な揺れが続く」「しきりに顔の傷を気にしていた」「絶え間なく頻々と起きるしゃっくり」「感染者は頻々と現れる」などと使います。