「本流」と「主流」の違い・意味と使い方・由来や例文

B!

「本流」は、主となる流儀・流派のことです。

英語では以下のように表されます。

「川の本流」という意味の場合「the main stream」「the main course」です。

「ある組織・団体の主流」という意味の場合「the main stream」です。

「彼らは政界の本流に竿さしている」は「They are drifting with the political current.」

「主流」は、中心となる派・勢力のことです。

英語では以下のように表されます。

「川などの主な流れ」「the mainstream」「the main current」です。

「中心となる勢力」という意味の場合「the mainstream」です。

「主流と反主流との戦い」は「a struggle between the mainstream faction and the opposing faction」です。

「本流」の意味

「本流」は、以下のような意味です。

①川の本筋の流れです。

「幹流」「主流」のことです。

②主となる流儀・流派のことです。

③中心をなす系統・傾向のことです。

反対語は「支流」「傍流」です。

以下のように使います。

我が党は保守本流だ この絵は写実派の本流です

「current」

原義は「走っている」→「流れている」→「通用している」のように変化しました。

名詞の意味では、「流れ」「流動」「潮流」を表します。

「stream・流れ」より「速さ」「力強さ」を強調しています。

「主流」の意味

「主流」は、以下のような意味です。

①川の主な流れのことです。

「本流」ともいいます。

②思想などの支配的な傾向です。

「主潮」のことです。

③組織・団体内の中心となる派・勢力のことです。

反対語は「支流」「傍流」です。

以下のように使います。

この学説が学会の主流になった 党内で主流を占める 反主流派

【関連語】

「直流」は、まっすぐな流れのことです。

転じて、ある系統を直接に受け継いでいる流派であることを表します。

「当家は、甲斐源氏の直流です」のように使います。

本・主の漢字

「本」

字義は「もと」「もとづく」「ただしい」「ある語の上に添えて、『この』『その』などの意を表す接頭語」「書物」「草木の数を数える言葉」「書物を数える言葉」です。

解字では、指事です。

木の根元の部分に、そのしるしを加えて「もと」の意味を表します。

「主」

字義は「ぬし・あるじ」「おも・おもに」「つかさどる・すべる」「すわる・やどる」です。

解字では、象形です。

「火のともし台の皿の上に、火が燃え立っている形」にかたどっています。

「?・しゅ」の原字です。

「静止している炎」の意味から転じて、「じっととどまって動かない中心的存在」を表し、「ぬし」を意味します。

【指事】

六書の一つでです。

六書は漢字の構成・用法に関する六種の原則のことです。

「象形」「指事」「会意」「形声」「転注」「仮借」があります。

その内の「指事」は、概念を抽象的に記号化して字形とする方法です。

「一」「二」「上「下」「本」などがあります。

「本流」は 主となる流儀・流派のこと、「主流」は、 中心となる派・勢力のことです。

「本流」「主流」は、類語です。

「直流」は、これらの言葉の関連語です。

共通する意味は「中心をなす系統・流派など」です。

「本流」は、「本来的」「正統的」という意味があります。

一方、「主流」は、「中心となっているもの」という意味で、「正統」という意味はありません。

「本流」「主流」は、元来、川などの根幹をなす流れを指します。

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