「らち・埒」と「枠」の違い・意味と使い方・由来や例文

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らち・埒は「柵や枠・範囲のこと」。

「柵」と言い換えると分かりやすい。

枠は「範囲を示すもののこと」。

「範囲」と言い換えると分かりやすい。

らちは「埒」のことで、「埒が開かない」の「らち」のことです。

「物事が進まない」と言う意味になります。

「埒もない」と言う言葉もあり「締まりがない・馬鹿々々しい」と言う意味になります。

「らち・埒」は競馬場の柵のこと

「らち」は「埒」と書き、本来は競馬場にあるコースを示す柵のことを言います。

「埒沿いに馬が走る」と言います。

ですから「埒が開かない」は閉鎖されている「埒」が開かないことですから、閉塞感がありもの事の進展がないことの意味になったものです。

転じて「範囲・枠」などの意味にも使われます。

「埒もない」は「埒」と言う柵がなく締まりのないことから馬鹿々々しいことになったものです。

「枠」は範囲

「枠」はある範囲を示すものに使われる柵や囲いのことですから「らち・埒」も「枠」と言えるのです。

「枠」は物理的なものの他にも使われ「その話は大枠で了承した」「募集枠は限られている」「予算枠が決まっている」などと使いますが、熟語としては「外枠・内枠・窓枠・同枠・木枠・金属枠・別枠・枠外」などがあります。

「らち・埒」も「枠」も範囲を限定

「らち・埒」や「枠」は一定の範囲を決める際に使われるものです。

馬場のコースを設定すること・常識の範囲を逸脱すること(埒も無い・馬鹿々々しい)・柵が開かないで閉じ込められていること(埒が開かない・もの事が進まない)、枠を決めること、枠内に収めること、窓枠の大きさを決めることなど範囲に関係した言葉です。

「らち・埒」と「枠」とは

「らち・埒」は馬場のコースを決めている閉じられた柵のこと、「枠」は一定の大きさを決めているもののことです。

転じてどちらも「範囲」を決めているものとして使われます。

「埒が開かない・埒も無いこと・埒沿い」、「枠内・枠外・内枠・外枠・窓枠・予算枠・募集枠・大枠・別枠・黒枠」などの言葉があり、一定の範囲を表しています。

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