「辣腕」と「敏腕」の違い・意味と使い方・由来や例文

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辣腕は「厳しいやり方で物事を処理する人のこと」。

「手厳しい」と言い換えると分かりやすい。

敏腕は「段取り良く物ごとをテキパキ処理する人のこと」。

「要領良し」と言い換えると分かりやすい。

辣腕は何かの事情やしがらみで処理が進まない事態を厳しい手段で処理してしまう手腕のことです。

例えば赤字続きの会社を立て直すことなど。

敏腕は優れた処理能力がある人のことです。

「辣腕」は人件費カット・コストダウンが出来る人

「辣腕」の「辣」は「辛い・厳しい」と言う意味を持ちますから、「手厳しい手段で物事を処理する人」の意味になります。

例えば経営が悪化していた製造業の企業にしがらみのない第三者的な人が社長として入り、赤字工場閉鎖・不要人員整理を断行して立て直しをするということです。

ほとんどの場合、人件費カット・コストダウンが出来る人を辣腕と言います。

「敏腕」は仕事が早い人

「敏腕」は仕事をテキパキし処理出来ること、仕事の段取りが出来ること、仕事が早いことなどで、先を考えていることなど処理能力に長けた人のことを言います。

特に営業系の人では求められる素質になります。

段取りや手配・確認がキチンと出来ることが仕事の能率を上げることになるのです。

「敏腕」と称される人は皆このようなことを実践しているのです。

「辣腕」は「敏腕」?

「辣腕」は「厳しい」と言う条件がありますから「敏腕」とは違うものです。

「敏腕」とは「早い」と言うイメージがあり「厳しい」と言う意味はありません。

どちらも仕事が出来ると思われていますが、一方の「辣腕」は人の恨みを買いますが、他方の「敏腕」は称賛の的になります。

「新社長は辣腕を振るい経営を立て直した」「敏腕記者は良い記事を書く」などと使います。

「辣腕」と「敏腕」とは

「辣腕」は厳しい批判も恐れずにコストの見直しや人件費の削減をして、コストカットを使命とするような指導者です。

例えばある自動車メーカーを立て直した外人社長が良い例です。

後日、利益をむさぼったことが発覚して失脚しました。

「敏腕」は段取り良く効率的に仕事が進められる優秀な人のことです。

凡人の多い会社では目立つ存在になります。

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