実質的は「外見上のことより内容があること」。
「実」と言い換えると分かりやすい。
事実上は「事実としては認められないがほとんど事実に近いこと」。
「事実似」と言い換えると分かりやすい。
実質的も事実上も良く使われる言葉ですが、公式発表としてはハッキリ言えないことですが、実際そうだと言えること、または無理やりそのように思い込むことです。
「実質的」は形式的の対義語
「実質的」は形式的の逆のことですが、本来の意味は「内容のあるもの」と言う意味で使われるのですが、ハッキリ言えないことを言う場合にも使われます。
弱い方が強い方に惜敗した試合では「これは実質的に勝ちだった」と言います。
しかし、事実でないことを事実であるかの様に「実質的にはそのようなことだ」と言う詭弁に使われることがあります。
「事実上」は不実
「事実上」と言う言葉は「事実と言っても良い」場合と、時として「事実でないこと・不実」な場合があります。
状況からも考えて事実として認めても良い場合は良いのですが、「事実でないことを事実上そうだ」と言うことは嘘を言っていることになります。
例えば「G7に招待された国が、自分の国は事実上G8として扱われた」と言うのは嘘なのです。
捏造か一方的な思い込みで国内向けの発言と受け止められています。
「実質的」と「事実上」は詭弁
「実質的にそうだ」「事実上そうだ」と言うのは時として詭弁になります。
詭弁は「不実なことを根拠にして相手を言いくるめること」ですから、意図的に使われる時は注意が必要な言葉です。
善意で使われる場合は状況で分かります。
国家公務員に時期外れの人事異動があった場合「事実上の更迭とみられます」と言うニュースを耳にすることは良くあります。
「実質的」と「事実上」とは
「実質的」は形式より内容を重視した言葉です。
「事実でないのに事実だ」と言う詭弁に悪用されることよく有ります。
「事実上」は事実と言っても良い場合に慎重な言い方になる言葉ですが、「事実でないこと」を「事実上そうだ」と言うことがあり、やはり「実質的」と同じように意図的な詭弁となります。
また、根拠とされる事実は捏造されたものが多いのです。