引導は「死者を悟りの境地・浄土・あの世に導くこと。」

「葬式」と言い換えると分かりやすい。

宣告は「決定的なことを相手に伝えること」。

「最終通告」と言い換えると分かりやすい。

引導は仏教用語で衆生や死者を悟りに導くことを言います。

「宣告」は通知などと違い決定的な事柄を伝えることです。

「最終宣告」「がん宣告」などと使います。

「引導」は悟りに導くこと

葬式は死者に引導を渡す式で、導師と言う僧侶が念仏を唱えて悟りに導くことをするのですが形骸化しています。

葬式にはお経が付き物と言う単純な考えの人はいるもので、本当は引導を渡しているという意味には捉えていないかも知れません。

簡単に言えばあの世に送り出す式なのです。

転じて、分からず屋の人に引導を渡すとは、分かりやすく説得し納得してもらうことと言う意味になりました。

「宣告」は最終通告

「宣告」は最後の通告の意味です。

一方的な意味合いが強い言葉ですが、仕方なくする場合もあります。

例えば「医者は死亡を確認して死の宣告を近親者にした」「労働組合がストライキ突入の宣告を経営側にした」「このままの生活態度だと長生き出来ませんよと医者に宣告された」「裁判長は無実の判決を宣告した」「とうとう破産宣告された」などと使います。

「引導」は死者への「宣告」

「引導」は死者への最後宣告とも取れます。

「お前はもう死んでしまったのだから、迷わずに成仏して悟りの境地に生きなさい」と宣告しているのと同じです。

悟りに導くその葬式で僧侶の最高位の人を導師と言います。

もし、引導を渡さないと死者の魂は現世の未練を残しいつまでも迷ってしまうという考えもあるのです。

ですから、お経により宣言をするのです。

「引導」と「宣言」とは

「引導」は仏教用語で死者への宣言です。

お経を唱えることで死者が迷わずに悟りの境地・浄土・あの世に行かれるようにすることです。

「引導を渡す」とは本来そのようなことですが、転じて「分かりやすく話して納得してもらうこと」と言う意味になりました。

「宣言」は最後通知のことで、決定的な事柄を言うことです。

「引導」も死者への「宣言」となります。

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