社会科は、小学校・中学校における教科の一つです。

主に歴史・地理、さらに政治や経済などを学ぶ公民の3つの分野に大きく分けることができます。

地歴公民科は、高等学校における教科で、「地理歴史科」「公民科」を総称したものです。

それぞれの教科で世界史・日本史・地理、政治・経済・倫理・現代社会を学習することになります。

社会科とは

社会科とは、小・中学校で学習する教科の一種です。

小学校では低学年で「生活」を学習するため、3年生から社会科をスタートさせます。

小学校では、身近な地域についての学習、自分の県の地理的内容、産業、歴史上の人物を中心に日本史を学習するほか、政治や法律、経済の仕組みを学びます。

中学校では、地理的分野・歴史的分野・公民的分野に分かれ、地域構成や世界の国々、日本史の通史的な学習、個人と社会生活、政治・経済の基本的な仕組みについて扱います。

地歴公民科とは

地歴公民科とは、それまでの社会科を改編して登場した教科で、高等学校に設置されています。

1994年から登場しましたが、厳密には「地理歴史科」「公民科」に分かれています。

地理歴史で世界史を必修とし、日本史と地理を選択させるほか、公民では現代社会か倫理と政治・経済の選択履修をさせることにしました。

2022年からは、科目が再編され、歴史総合・地理総合・公共が必修となります。

社会科と地歴公民科の基本的な性格

これらの教科にいえることは、私たちの社会で起こっている事象への関心を高め、さまざまな視点から考え、よりよい社会を築き上げるための資質を養うための教科・科目であるということにつきます。

学習指導要領でも、このスタンスで目標が掲げられています。

そして、この目標に基づき、発達段階に合わせながら、日本地理・世界地理、日本史・世界史、政治・法律・経済、国際社会や現代社会の諸課題を扱っている教科になっています。

社会科と地歴公民科、学校の種類で異なる

学校の種類によって社会科か地歴公民科で呼び方が変わりますが、高校でも「社会科」と呼んでいる人は少なくありません。

しかし、高等学校教諭として免許状が交付されるとき、「地理歴史」と「公民」は別の教科のため、免許状もそれぞれのものが交付されることになります。

つまり、どちらか一方では原則として授業を受け持つことができません。

それに対して、中学校は「社会」の教員免許状になるため、すべての分野を教えることができます。

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