威圧は「何らかの威力を使って、相手を押さえつけること」。
物理的に押さえつけるというよりは、恐怖心を与えて、その場から動けなくさせるといった状況が適当でしょう。
威嚇は「武力などを使用して、相手を脅かすこと」。
武力などを用いるので、何らかの武器や暴力などを使うことになるでしょう。
相手にとっては恐怖心を感じやすいはずです。
「威圧」の意味
威圧とは、何らかの威力を使って、相手を押さえつけることです。
威力に該当するものはいろいろなものが考えられますが、例えば怖い表情をするとか、にらみつけるなどの状況が該当します。
そういった行為をされると、人によっては委縮する可能性があるわけで、そういった状況を生む行為を威圧と表現するのです。
日常的にそこまで多く遭遇するシーンではありませんが。
「威嚇」の意味
威嚇とは、武力などを使用して、相手を脅かすことです。
武力などを使う必要があるので、何らかの武器、または暴力を使ったうえで、相手を委縮させるようなシーンで使う言葉と言えます。
威嚇に関しては、威圧よりも相手に与える恐怖心は大きいケースが多いです。
具体的な武器または暴力などを使うため、自分に危害が加わる状況を予見しやすいですから。
「威圧」と「威嚇」の用法や用例
「あの人は気に入らないことがあると、すぐにこちらをにらみつけて威圧してくるんだよな。
なんとなく怖い雰囲気を持っている人だから、あまりかかわりたくないんだよね。」
「警察はたまに拳銃を使って威嚇射撃を行うことがある。
身体に当てるつもりはないが、相手をひるませる意図があって、そういう行為をたまに行うんだ。」
威圧と威嚇は感じる恐怖心の程度が異なる
威圧と威嚇に関しては、ともに相手をひるませたりして、恐怖心を感じさせる行為です。
そういった部分において両者は共通していますが、実際にそういった行為を受けた側が感じる恐怖心の程度は異なっていると言えるでしょう。
基本的に威嚇に関しては武力をともなう行為であるため、何らかの威力のみを使う威圧よりも怖さを感じやすいはずです。