着工は「工事に取り掛かること」。
これから工事を始めるときに着工という言葉を使い、取り掛かるという状況が一般的です。
竣工は「工事が終了すること」。
造っていた建物などが完成し、工事それ自体が終了するときに竣工という言葉を使います。
工事の終了というよりは建造物の完成を持って竣工という言い方をすることも多くありますが。
「着工」の意味
着工というのは、工事に取り掛かるということです。
工事というのは当然ながら始まりと終わりがあるはずですが、その始まりに当たるのが着工です。
物事に取り組むときに着手するという表現を使うことがありますけど、工事の場合にはこういう言い方をするということなのです。
工事の始まりのことを着工と言うということで覚えておくと良いです。
「竣工」の意味
竣工というのは、建物が完成して工事自体が終了するということです。
工事の始まりがあれば、終わりもあるはずですが、その終わりに当たるのが竣工になるのです。
ちょっとわかりにくい表現ではあるものの、竣工は工事が終了して、目的となった建造物などが出来上がった瞬間を指すのです。
竣工日などという言い方をすることもあります。
「着工」と「竣工」の用法や用例
「いよいよ工事の着工だが、今回はかなり長期にわたる仕事だから、かなりの期間を要しそうだな。
工事が始まる段階で大変そうな気持ちになるっていうのも珍しいけど。」
「いよいよ私が所有するビルが竣工を迎えた。
工事に入る段階のイメージ通りの出来栄えだ。
かなり大きいビルだから、多くの会社が使うことができるだろうし、駅前の好立地だから人気になるんじゃないか。」
着工と竣工は真逆の概念
着工というのは工事を始めることになります。
しかし、竣工は工事が終了したことを意味しています。
したがって、両者の言葉の意味は全く異なっており、反対の概念ということになるのです。
着工と竣工というのは、言葉はちょっと似ていますが、意味はまるで違うということで、使い方には気を付けた方が良いということになります。