天は「頭上に広がる空間のこと」「天上」と言い換えると分かりやすい。
夭は「若いこと、若死にすること」。
「夭折」と言い換えると分かりやすい。
「天」と「夭」は3画の漢字です。
字の成り立ちは異なりますし、意味も全く違います。
これほど違う漢字ですが、字面が大変似ていることは間違えやすいと言えます。
「奏」という漢字にも使われますが、形からは「夭」のように見えます。
しかし、「天」を使っても間違いではないとされています。
「天」は頭の上の空間
「天」という漢字は、「大」という人が手を広げた形に頭を強調するために横棒を付けた字です。
横棒は大の横棒より長く書きます。
「頭の上=広がる空間=天」となったものです。
熟語は非常に多くあり、慣用句も多くある漢字になります。
「天は平仮名と片仮名の『テ・テ』の元字」「天気・天然・天災・天才・天国・天罰」などがあります。
「夭」は「若いこと」
「夭」は「ヨウ」と読み「若い・わざわい・わかじに」などの意味があります。
語源は「若い巫女のくねらせたからだの形」から作られたと言われます。
「巫女=若い女性=若い」となったものです。
熟語は少なく「若くして亡くなる夭折・夭死・夭逝」「夭鳥は禍を招く悪鳥のこと」などがあります。
「夭」を漢字の一部としているものは結構沢山存在します。
「天」や「夭」を含む漢字とは
「天」を含む漢字は「送」「奏」「咲」「呑」「俣」「蚕」「朕」「添」「渕」「葵」「湊」「関」などがあります。
「夭」を含むよく使われる代表的な漢字は「奏」「笑」「添」「橋」「喬」「僑」「蕎」「矯」などがあり、その他ほとんど使用しない漢字も多くあります。
「奏」と「添」は「天・夭」どちらになっても良い漢字なのです。
「天」と「夭」とは
「天」と「夭」は語源も意味も全く異なる漢字ですが3画の形が非常に似ています。
書きなぐるとまず分かりません。
これらを含む漢字は多くのものがありますが、どちらを使っても間違いとは言えないものもあります。
「天」は「頭上の空、宇宙、天上界のこと」で、「夭」は「若いこと、若死にすること」という意味になります。