「永久」は、いつも変わらずに続くことです。
英語では「permanence」「eternity」「forever」で表されます。
「永久歯」は「a permanent tooth」です。
「とわ」は長く変わらないことです。
英語では「永久」や「永遠」と同様に「permanence」「eternity」「forever」で表されます。
「あれが彼とのとわの別れとなった」は「That was the last time I saw him.」「He died after that.」です。
「永遠」は、時空を超えていつまでも変わることなく続くことです。
英語では以下のように表します。
「永久の」という意味の場合「permanence」「eternity」です。
「不滅」という意味の場合「immortality」です。
「永遠に」という意味の場合「forever」です。
「時間を越えた」という意味の場合「eternal」です。
「永久」の意味
「永久」は、いつも変わらずに続くことです。
長く久しいことです。
時間的にはてしなく維持されることです。
「永遠」と同じです。
曽我物語(3)に「位を永久に保ち給ふ」とあります。
以下のように使います。
故郷への思いは永久に変わらない 永久に生き続ける 永久に不変である
半永久的に使える電池 永久欠番 永久保存 永久歯 永久磁石 半永久借地権
「とわ」の意味
「とわ」は、長く変わらないことです。
いつまでも変わらないことです。
「常しえ」「永久」と同じです。
古今和歌集(恋)に「とはにあひ見む事をのみこそ」とあります。
伊勢物語に「風吹けばとはに波越す岩なれや我が衣手の乾く時なき」とあります。
以下のように使います。
とわの眠りにつく とわに幸あれと祈る とわに栄える
とわの誓い とわに美しく とわに生きる
あれがとわの別れとなった
「永遠」の意味
「永遠」は、以下のような意味です。
1.初めも終わりなくはてしなく続くことです。
「永久」のことです。
時空を超えていつまでも変わることなく続くことです。
2.哲学では、以下のような意味です
①生成消滅のない不変の存在のことです。
つまり、無時間的存在の性格です。
②数学の命題や「イデア」のように無時間的に妥当する真理の性格です。
以下のように使います。
永遠に帰らぬ人になる 永遠の別れ
永遠に変わらぬ愛 永遠に生き続ける
<イデア>
プラトン哲学の中心的概念です。
理性によってのみ認識される存在のことです。
感覚的世界の個物の本質や原型のことです。
また、価値判断の基準となります。
永遠不変の価値をいいます。
「永久」は いつも変わらずに続くこと、「とわ」は 長く変わらないこと、「永遠」は、 時空を超えていつまでも変わることなく続くことです。
「永久」「とわ」「永遠」は、類語です。
「永世」「常しえ」「恒久」「悠久」「長久」「経常」「不変」は、これらの言葉の関連語です。
共通する意味は、「ある状態が限りなく続いていくこと」です。
「永久」は、いつも変わらずに続くことです。
「永世」と同じ意味です。
「とわ」は、文学的表現です。
「永久」「永遠」を「とわ」と読みかえることがあります。
「永遠」は、時間を超越して存在するという意味があります。
「モナリザの永遠のほほえみ」「永遠の恋人」などのように用います。