「消耗」と「摩耗」の違い・意味と使い方・由来や例文

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消耗は「使い減らすこと」。

特定のモノを使用するたびに機能や強度などが低下したりして、劣化していく状況において使っていきます。

消耗品という言い方が有名です。

摩耗は「他のものとこすりながら減らすこと」。

特定のモノが別の何かと接触することで、機能や強度などが低下していくときに使います。

意味は消耗に近いですけど、その中でも原因が固定されている意味と解釈することができるのです。

「消耗」の意味

消耗とは、使い減らすことです。

特定のモノを使用していくことで、結果的に機能や強度などが低下するときに使う言葉と言えます。

世の中の多くのモノはこの性質を持っているため、当たり前の状況に感じられるケースが多いでしょう。

実際、消耗品と言える存在は世の中に多くあるため、消耗と言える状況は至るところで見ることができます。

「摩耗」の意味

摩耗とは、他のものとこすりながら減ることです。

結果的には消耗と同じような状況になりますけど、その原因が確定しているときに使います。

摩耗は摩擦の力によって減っていく状況でしか使えないので、それだけ使用シーンは限定されるでしょう。

だから、そこまで頻繁に見るような言葉ではありませんし、消耗よりもマイナーな存在です。

「消耗」と「摩耗」の用法や用例

「基本的に洋服というのは消耗していくものだ。

着るたびに、洗濯するたびに少なからずその強度が減っていき、機能としても低下していく。

だから、永遠に着ることができるものはないんだ。」

「この製品が壊れた理由は、機械の中の配線が摩耗したからだ。

配線が劣化して、それで故障につながったわけだから、修理箇所は確定している。」

摩耗は消耗の一種

消耗と摩耗は意味はそこまで変わりません。

両方とも特定のモノの機能や強度が低下する状況を指しています。

しかし、摩耗はその原因が確定している状況なので、そこが消耗とは違います。

だから、摩耗は消耗の一種という言い方ができるでしょう。

消耗は原因に関係なく使えますが、摩耗は特定のケースでしか使えない言葉なわけですから。

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