「私案」と「腹案」の違い・意味と使い方・由来や例文

B!

私案は「あることについて明らかにした自分の考えのこと。」

「明示案」と言い換えると分かりやすい。

腹案は「あることについて明らかにしていない自分の考えのこと」。

「暗示案」と言い換えると分かりやすい。

私案はあることに関して自分の考えや提案を、文書にするか言葉で明らかにしたものです。

腹案は自分の考えや提案を持っていることは明らかにするのですが、その内容は明らかにしていないことです。

「私案」は個人的な自分の考え

「私案」はあることを全体で相談して決める際に、個人的な意見・考え・提案などを明らかにすることです。
勿論全体の纏まった考えとは異なるものですが、一人の意見として発表することは自由です。

「私案ですが、私はこの件はこのように考えています」「私案として言えばこの計画は少し無理があるように感じます」「私案を言わせてもらえれば実はこうです」など、言いにくいことも「私案」と言えば言い易くなるものです。

「腹案」は自分の頭にある考えで、まだ、公表はしていないもの

「腹案」は自分なりにこのようにした方が良いと思っていることなど、まだ「言う段階にはない雰囲気の時、腹に収めておく考えのことです。

「何か良い腹案をお持ちでしたらこの場で発表してください」「社長は何か腹案をお持ちの様です」「腹案をご披露願います」「これはまだ腹案でまとまったものではありませんが、敢えて私案として申し上げればこうです」などと使います。

「腹案」は纏まれば「私案」として公表で来ます。

「腹案」のうちはまだハッキリとした意見や提案ではなく、いろいろ検討しているもので内容も固まっていないものになります。

固まれば「私案ですが」と公表することが出来ます。

「腹案」と断れば少しの論理の矛盾などは多めに見てもらえますから、断った方が気も楽と言うものです。

「腹案」も他人の発言を聞くうちに次第に自分の良い考えが纏まるもので、大体が良いものになります。

「私案」と「腹案」

「私案」は自分の考えのことで公表したもののことです。

「腹案」も自分の考えですが、まだ固まっていないため腹に収めているものです。

「腹案」も固まれば「私案」として公表が出来ます。

「腹案」には良いものが多く、持っていると期待されることがあります。

「良い腹案」と言う期待されるものになるのです。

あとから出る意見はまとめ的・結論的なものが多く、「腹案」もそのような傾向があります。

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