ホーローは「金属の表面にガラス質の釉薬を焼き付けたもののこと」。
「ガラス質釉薬」と言い換えると分かりやすい。
七宝は「工芸で使うホーローのこと」。
「工芸ホーロー」と言い換えると分かりやすい。
ホーローは琺瑯のことです。
ホーロー鍋・ホーロー浴槽などに使われますが、看板・標識・ホワイトボードなどにも使われます。
七宝は工芸の一分野です。
「ホーロー」はガラス質のため衝撃には弱いもの
「ホーロー」はガラスの性質があるため、利点欠点を持っています。
利点は食器として匂いが移らないこと、熱に強いこと、長持ちすることなどで、欠点は衝撃に弱く破損し易いこと、電子レンジが使えないこと、地が金属のため掛部分から錆びることがあることなどです。
「ホーロー」は「琺瑯」と書き、「琺」はガラス質の釉薬のこと、「瑯」は美しい石の意味です。
「七宝」は工芸
「七宝」は「しっぽう」と読みます。
世界中で古くから行われていた技法です。
日本では古墳時代のものが発見されています。
主に金属の下地にガラス質の釉薬を焼き付ける技法です。
七宝とは英語では「エナメル」と言います。
七宝焼きと普通は言い、有線七宝・無線七宝などがあります。
「七宝」の語源は仏教の七宝と言われています。
「ホーロー」「七宝」で作られるものはいろいろあります。
「ホーロー」で作られるものは、浴槽・鍋・食器類・キッチンパネル・弁当箱・標識・看板などです。
「七宝」で作られるものは、壺・皿などの工芸品・ブローチなどのアクセサリー類・バッジ・ループタイ・カフス・帯留・タイピン・菊花賞文化勲章などの勲章類・タイル・表札・照明器具・時計・カーエンブレム・取手・宗教聖具などがあります。
「ホーロー」と「七宝」
「ホーロー」は金属の表面にガラス質の釉薬を高温で焼き付けるものです。
浴槽や食器・鍋などに使われます。
「七宝」はホーローと原理は同じで、工芸品・アクセサリー・勲章・装飾ものなどに使用されます。
「ホーロー」は「琺瑯」と書き、また、「七宝」は「しっぽう」と読み仏教の金銀瑠璃などの「七宝・しちほう」に由来します。