「余韻」と「残響」の違い・意味と使い方・由来や例文

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q余韻は「音が消えた後にもかすかに残る響きのこと、または何かが終わった後に残る名残の様なもののこと」。

「残響」と言い換えると分かりやすい。

残響は「音が終わった後にも響く余韻のこと」。

「余韻」と言い換えると分かりやすい。

余韻も残響も「鐘を打った後に残る響き」と言う意味で同じことを言いますが、余韻は転じて後に残る味わいと言う意味もあります。

「余韻」は後に残る響き
「余韻」は梵鐘などを突いた後に残る響きのことを言いますが、転じて何かが起きた後や何かをした後に心に残るものを言います。

心に残るものとは残影・名残・味わいなどになります。

例えば「梵鐘は長い余韻を残すのが特徴です」「事故の余韻はまだ残っている」「最後に残った余韻を消してピアノ演奏は終わった」「祭りの余韻は夜遅くまで感じられた」などと使います。

「残響」は良く響くこと
「残響」は演奏が終わった後にも少し響きが残ることです。

残響のあるコンサートホールは演奏中にも響きがよくなり、音響効果の良いホールと言えるのです。

例えば「演奏会は演奏が終わった直後に残響があり、しばらくしてから割れんばかりの拍手が沸き起こった」「コンサートホールは普通、残響効果を考えて設計されます」などと使います。

「余韻」も「残響」も同じもの
「余韻が残る」と「残響がある」は「後に残るわずかな響き」と言う意味で同じことを言っています。

しかし「祭りの余韻」はあっても「祭りの残響」はありません。

事後に残る雰囲気は「残響」とは言わず「余韻」なのです。

例えば「余韻を残して演奏会は終了した」「感動した後には必ず余韻と言うものが心に残ります」などと使います。

「余韻」と「残響」

「余韻」は「音が終わった後にわずかに残る響きのこと」で「残響」と同じ意味になります。

「余韻」は事後に残る雰囲気・名残・味わいなどのことも言います。

「残響」をそのように例えたものですが、なぜか「余韻」と言い「残響」とは言いません。

「余韻」は雰囲気的で文学的な言葉ですが、「残響」は物理的な言葉のためと考えられます。

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