「誠実」と「篤実・とくじつ」と「真摯・しんし」の違い・意味と使い方・由来や例文

B!

「誠実」は、真心がこもっていて、嘘・偽りがないことです。

英語では、以下のように表します。

「心のこもっている」という意味の場合「sincerity」表されます。

「実直さ」という意味の場合「honesty」です。

「正直」という意味の場合「integrity」です。

「篤実・とくじつ」は、人情に厚く誠実なことです。

「sincere」で表されます。

「篤実な人」は「a sincere person」「a true gentleman」です。

「真摯・しんし」は、真面目でひたむきなさまです。

英語では「sincere」で表されます。

「彼が真摯なことは認めます」は「I don’t doubt his sincerity.」です。

「誠実」の意味

「誠実」は、他人や仕事に対して、まじめで真心がこもっていることです。

真心がこもっていて、嘘・偽りがないことです。

以下のように使います。

彼女は誠実な人だ
誠実に働く

<誠の漢字>
字義は「まこと」「まことに」「まこと~にする」です。

解字では、「言+成」で構成されます。

「成」の部分は、「完成して安定している」を表します。

これらにより、「安心できる言葉」を表し「まこと」を意味します。

「篤実・とくじつ」の意味

「篤実・とくじつ」は、人情に厚く誠実なことです。

以下のように使います。

篤実な人柄
温厚篤実な先生

<篤の漢字>
字義は「馬がゆっくり歩く・行きづまる」「あつい・人情があつい」「手厚くする」です。

解字では、「馬+竹」で構成されます。

「竹」の部分は、「毒」に通じ、「そこなう」を表します。

これらから、「馬が生き悩む」を表し、「行き詰まる」を意味します。

また、「竺・とく」に通じ、「あつい」の意味を表します。

「真摯・しんし」の意味

「真摯・しんし」は、真面目でひたむきなさまです。

以下のように使います。

真摯な態度で事に臨む 真摯な態度で接する
真摯に研究に取り組む

<摯の漢字>
字義は「つかむ・持つ」「至る」「手厚い・まじめ」「きわまる」「いたす・行う」「あらい・てあらい」「折る」です。

解字では、「手+執」で構成されます。

「執」の部分は、「取る」を表します。

これにより、「手でしっかりと持つ」を意味します。

「誠実」は 真心がこもっていて、嘘・偽りがないこと、「篤実・とくじつ」は 人情に厚く誠実なこと、「真摯・しんし」は、 真面目でひたむきなさま
「誠実」「篤実・とくじつ」「真摯・しんし」「忠実」「至誠・しせい」は、類語です。

「信実・しんじつ」「篤厚・とっこう」は、これらの言葉の関連語です。

共通する意味は「真心がこもっていること、誠意があること」です。

「誠実」は、真心があって相手の気持ちなどを裏切らないような場合に用います。

反対語は不誠実です。

「篤実・とくじつ」は、人情に厚く、人に親切で誠意のあることです。

「真摯・しんし」は、まじめで一生懸命なさまです。

「忠実」は、言いつけどおり真面目につとめるさまです。

「至誠・しせい」は、きわめて誠実なことです。

ひたすら誠実であることです。

文章語です。

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