「親王・内親王」と「王・女王」の違い・意味と使い方・由来や例文

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親王・内親王は、皇室のなかでも天皇の近縁者に与えられる称号です。

男性であれば親王、女性であれば内親王となります。

かつては「親王・内親王」の称号が与えられない限り名乗ることができませんでした。

しかし、現在では法律によって天皇に近い血縁関係の者に自動的に与えられることになります。

王・女王は、天皇から血縁関係が一定以上離れている者に対して呼ばれる称号です。

「親王・内親王」とは

「親王」は、皇族の男子のうち、特に天皇の近縁者に与えられる称号です。

日本では皇室典範に基づき、天皇の嫡出男子、つまり皇子はもちろんのこと、天皇の嫡男系の嫡出男子に与えられ、2親等以内の男子皇族に与えられます。

同じ親族の範囲に含まれる、天皇の嫡男系の女性皇族であれば、「内親王」という称号が与えられることになります。

「王・女王」とは

「王・女王」とは、天皇からみて嫡男系嫡出のなかでも3親等以遠の皇族に与えられる称号です。

3親等というのは直系尊属の天皇から算出することになります。

ただし、3親等であっても、天皇の姉妹については「内親王」となります。

現在、日本において女王である皇族は三笠宮家と高円宮家に合わせて3人おり、王である皇族は存在しません。

「親王・内親王」と「王・女王」は皇室典範で規定されている

かつて、親王・内親王は世襲親王家とよばれる宮家を除き、「親王宣下」とよばれる、親王などの称号を与えられない限りは名乗ることができませんでした。

また、王・女王も古代から近世までは、天皇の5世孫までを皇族としており、その中で呼ばれていました。

現在では、天皇から数えて2親等までを親王・内親王、天皇の姉妹を除く皇族を王・女王というふうに皇室典範で規定されています。

「親王・内親王」が日本の皇室の大多数

現在、日本では皇族の減少が叫ばれていますが、日本においては親王・内親王が大多数です。

日本の皇室では天皇・皇后・上皇・上皇后・親王妃を除き、親王3人・内親王3人・女王2人となっています。

女王2人については、大正天皇から見ると曽孫にあたり3親等以遠となります。

平成時代初期には当時の皇太子を除く親王がさらに4名いましたが、すでに逝去されています。

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