「中間」と「半ば」の違い・意味と使い方・由来や例文

B!

「中間」は、二つの物事・地点の間のことです。

物事の性質や程度などが片寄らず真ん中にあることです。

英語では以下のように表します。

「真ん中」を意味する場合「middle of~」「midway」で表されます。

「中間の」を意味する場合「intermediate」です。

「極端でない」を意味する場合「moderate」です。

「半ば」は、場所や時期の真ん中あたりを指します。

英語では以下のように表します。

「半分」という意味の場合「half」「half of~」です。

「ある程度」という意味の場合「part」「in part」「partly」です。

「真ん中あたり」という意味の場合「in the middle of」で表されます。

「五月半ば」は「mid-May」です。

「中間」の意味

「中間」は、以下のような意味です。

①二つの物事・地点の間のことです。

特にその真ん中を意味します。

②相対するものの、どちらかに片寄らない真ん中のことです。

「なかほど」です。

物事の性質や程度などが両極端の間にあることです。

③物事の未だ終わらず進行している途中のことです。

以下のように使います。

中間地点 中間派 中間試験 中間層 中間管理職
学校と家との中間に図書館がある 中間発表
橋の中間に故障車が停まっている

「半ば」の意味

「半ば」は、以下のような意味です。

①二つに分けた一つを指します。

「半分」です。

源氏物語(澪標)に「世の中の事、ただ半ばを分けて、太政大臣、この大臣の御ままなり」とあります。

②場所や時期の真ん中あたりを指します。

「中央」のことです。

蜻蛉日記(中)に「春の半ばにもなりにけり」とあります。

③物事が進んでいる途中のことです。

太平記(8)に「戦半ばなりと聞えしかば」とあります。

④副詞的に「半分ほど」を意味します。

以下のように使います
走者がコースの半ばまで来た 三月半ば 業半ばにして止む
宴会の半ばで中座した 五十代半ば 半ばあきらめる

<中間と半ばの雑学>

〇中間子
陽子・中性子以外の整数スピンをもつ素粒子の総称です。

1934年、湯川秀樹博士が原子核論とベータ崩壊を統一的に説明するため理論的にその存在を予言しました。

その後、実験的にその存在が証明されました。

〇半ば
源氏物語の帚木には以下のようなくだりがあります。

「さるまじき、どちの女文に、半ば過ぎて書きすくめたる」とあります。

意訳は「そんなこと(漢字の走り書き)をしてはいけない女同士の手紙に、(漢字を)半分以上も使って長さを縮めて書いてあるのは」です。

「中間」は 二つの物事・地点の間のこと、 「半ば」は、 場所や時期の真ん中あたりを指します。

「中間」「半ば」は、類語です。

共通する意味は「長さのあるものの真ん中あたりの点、位置」です。

「中間」は、「両者の意見の中間をとる」「中間層」のように、程度や性質のはなれた二つのものの真ん中あたりを指します。

また、「中間発表」「中間試験」のように、経過や途中の意味があります。

「半ば」は、「三月半ば」「五十代半ば」のように、時間の真ん中あたりを意味します。

また、「事業半ばで病に倒れた」「会議の半ばで呼び出された」のように、始まりと終わりの間や途中を意味します。

加えて、「半ば出来上がった」のように、副詞として用いることもあります。

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