「遍在」と「偏在」の違い・意味と使い方・由来や例文

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遍在は「あまねく広がって存在していること。」

「点在」と言い換えると分かりやすい。

偏在は「片寄って存在していること」。

「片寄り」と言い換えると分かりやすい。

この二つの言葉は大変に似た漢字です。

しんにゅうの「遍」とにんべんの「偏」の違いはあっても、読み方が同じ「へんざい」なのが混同し間違えることになるのです。

「遍在」は広く点在している様子の事
「遍在」の「遍」は「あまねく・広く」と言う意味があります。

「あまねく存在する」と言うことです。

熟語には「遍歴」「お遍路さん」「普遍」「万遍」などの言葉がありますが、これらにも「広く」と言う意味が込められています。

例えば「郵便局は全国に遍在している」「離島にも人は遍在している」「全国にくまなく小学校は遍在している」などと使います。

「偏在」は片寄っていること
「偏在」の「偏」は「片寄り」ですから「偏在」は片寄って存在していることになります。

熟語には「偏頭痛」「偏向」「偏差値」「偏西風」「偏見」「偏屈」「偏愛」などがあり、いずれも「片寄り」の意味があります。

例えば「山間部にはいくつかの村落が遍在している」「日本には仮名の付く市が遍在している」などと使います。

「遍在」と「偏在」は反対の意味

「遍在」は「あまねく存在すること」、と「偏在」は「片寄って存在すること」で、意味は反対になります。

読みが同じため、パソコンで入力する際に間違える可能性が強い言葉です。

間違えて「遍在」と入力すしたつもりが「偏在」と入力してしまうことです。

余程注意しませんと分かりません。

意味が反対ですから、誤植になります。

「遍在」と「偏在」

「遍在」は広く存在すること、「偏在」は片寄って存在することです。

例えば「遍在」では「多くの高層ビルの屋上にはヘリポートが遍在しています」「多くの海岸線伝いには必ず漁村が遍在している」、「偏在」では「多くの山には宿泊できる山小屋が偏在している」「都会には3~う階建ての団地が偏在している」などと使います。

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