「やるせない」と「切ない」の違い・意味と使い方・由来や例文

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やるせないとは、「悲しみや寂しさなどを晴らすことができない気持ちになること」です。

一方で、切ないとは、「寂しさや苦しさなどで胸が締め付けられて辛いこと」です。

切ないという言葉には、「自分ではどうすることもできないような事柄に直面した場合」というニュアンスが含まれています。

この点がやるせないとの違いをわかりやすく分けるポイントです。

「やるせない」の意味

「やるせない」は、漢字で表記すると「遣る瀬無い」となり、「遣る瀬」とは「思いを晴らす手段」という意味です。

すなわち「遣る瀬無い」とは、「思いを晴らす手段がない」という意味にになります。

例えば好きだった相手に別れを告げられて、「悲しい・寂しい・つらい」といった自分では消化することができないような気持ちを「やるせない」と表現できます。

「切ない」の意味

「切ない」とは、「寂しさや苦しさなどで胸が締め付けられる思いで辛い」という意味です。

精神的な重圧を受けており、「自分ではどうすることもできない」というニュアンスが含まれます。

例えば恋愛においては、彼が転勤で遠くに住むことになって遠距離恋愛を余儀なくされる状況のことを「切ない」と表現することができます。

「やるせない」と「切ない」の用法や用例

やるせないという言葉は、「やるせない時の対処法がわからない」・「やるせない心のうちを友人に吐露する」・「やるせなくて涙がでる」といった風に使うことができます。

一方で切ないという言葉は、「切ないラブストーリーの映画」・「好きな人に気持ちを分かってもらえないので、切ない気持ちになる」といった風に使います。

繊細な感情を表現できる

「やるせない」と「切ない」は、どちらも繊細な感情を表現できる言葉です。

先ほども述べたように「切ない」には自分ではどうしようもできないというニュアンスが含まれるため、「切ない恋愛映画をみて涙を流す」という表現はしっくりきますが、「やるせない恋愛映画をみて涙を流す」という表現には違和感があります。

違いを理解し、的確に感情を表現するようにしましょう。

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