「断末魔」と「死に際」の違い・意味と使い方・由来や例文

B!

断末魔は「苦しみや苦痛を伴う臨終間際のこと」。

「苦痛死」と言い換えると分かりやすい。

死に際は「普通に臨終を迎えること」。

「普通死」と言い換えると分かりやすい。

断末魔はおかしな言葉に聞こえますが、サンスクリット語からきている仏教の言葉になります。

死に際は普通の死のことで、往生・臨終・死に目・末期などの言葉と同じです。

「断末魔」はサンスクリットの「梵マーマ」から来ている言葉

「末魔」は何かが触れると死ぬと言われている体にある部所のことです。
そこから、苦痛を伴う死という意味になったものと考えられます。

「断末魔の悲鳴」「断末魔の叫び」「断末魔の苦しみ」と使われています。

本来、人は安らかに死にたいと願っていても、さまざまな理由から不測の死を迎えることもあり、その際には叫びや苦しみを伴うものです。

「死に際」は死ぬ間際のこと

「死に際」は死ぬ直前のことを言います。
「死に際に感謝の言葉を述べた」「死に際をきれいにしたい」「死に際に死に水を取らせた」などと使い、「死に際」は死ぬ間際に何かをすること、死ぬ様子などのことです。

死ぬことを表した言葉には臨終・死に目・往生などがあります。

死の直前という意味では「死に際」「死に目」が合っているのです。

「死に際」には「断末魔」の修羅場はごめんだ。

人間は尊厳をもって死に臨みたいと願うものです。

しかし、死に際はいつ訪れるものか分かりませんから、準備しておく訳にもいきません。

殺人事件・事故・災害・病気などの禍に合うと、人は理性や尊厳を失い絶叫するなど断末魔の修羅場になるのです。

そのようにならないように、日ごろから注意を払い生活をする必要がありそうです。

「断末魔」「死に際」

「断末魔」は禍に遭遇した人間が苦悩や苦しみから、悲鳴や叫び声を出すことや不慮・不測の死を迎えてしまうことです。

平穏で尊厳のある安らかな死とはとても言えません。

「死に際」は臨終のときを迎えた人が何かをすることが多い死に方です。

別れに感謝の言葉を家族に言うことや、死に水を取ってもらうこと、家族の手を握ることなどです。

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