「出入り」と「出はいり」の違い・意味と使い方・由来や例文

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出入りは「出たり入ったりすることや囲碁の寄せ用語のこと」。

「寄せ」と言い換えると分かりやすい。

出はいりは「出たり入ったりすること」。

「行き来」と言い換えると分かりやすい。

出入りは人の行き来のことですが、囲碁の寄せで使われる特殊な言葉でもあります。

「出はいり」は「出入り」と同じく人の出入り・行き来のことを言います。

「出入り」は出たり入ったりする事
「出入り」は人がある場所に行き来することや動くものが行き来することを言います。

例えば「大手の会社に出入り出来るようになった」「太陽や月の出入りは毎日ある」「通勤客の出入りが激しいターミナル駅」「囲碁で出入り十目の寄せを打ったので勝てた」と使います。

囲碁の出入り計算は難しいのですが、仮に先に打つことが出来たなら、どれくらいの目になるのかと、相手に打たれた場合何目の損失になるのかと言うプラスマイナス=出入りの目の合計数のことです。

「出はいり」は出たり入ったりと言う意味
「出はいり」は「出入り」と同じ意味です。

「出入り」と書いて「でいり・ではいり」と読むので紛らわしいのですが意味は同じです。

また、「ではいり」は「出這入り」とも書きますので、その場合は書き方が違うので区別が付きます。

「出はいりの多い家だ」「出はいりの御用聞き」「もう少し出はいりを静かにしなさい」などと使います。

「出入り」と「出入り」は同じ意味
「出入り」と「出はいり」は同じように使って差し支えありません。

しかし、「建物に出入りする」「建物に出はいりする」、「「出入りには注意しなさい」「出はいりには注意しなさい」、「人の出入りが激しい」「人の出はいりが激しい」は同じですが、「出入り八目の手」で「出はいり」とは言わず「出入り業者」で「出はいり業者」とは余り言いません。」

「暴力団同士の出入りがあった」を「暴力団の出はいりがあった」とは言いません。

また、用例にある通り「出入り」には囲碁の寄せ手やヤクザの抗争を意味することもあります。

「出入り」「出はいり」

「出入り」と「出はいり」は「出たり入ったり」で意味の差はありません。

しかし、「出入り」の方は囲碁では寄せの技術の一つとして大切なものになります。

例えば「出入り八目の手がまだある」「出入り計算が面倒だ」「出入りは仮定の上のことだ」「出入り計算が瞬時に出来れば有段者だ」「出入りが一番大きい手を寄席で打てれば勝てる」などと使います。

また、ヤクザの抗争のことも言います。

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