書道は「文字(書)を書くことを通した自己表現を目指す芸術のこと」。
手本通りである必要はない。
「習字」によって筆づかいの基本をマスターした人が、自分なりのバランスや字体で、和歌や漢詩、英文字など自由な題材を自由に書き、表現する芸術。
「習字」は「字を習うこと」。
お手本通りにバランスよく美しく字を書くことを目的としている。
ハネ、トメ、ハライなどをお手本通りの筆づかいで書かないと同じ文字は書けないため、基本的な筆づかいを習得することができる。
「書道」の意味
「書道」は書という芸術の一ジャンルであり、基本的に手本はない。
書道作品は、絵画や美術作品と同じように、価値が認められれば、芸術作品として流通する。
「書道」を極めたものが書道家である。
書道の域に達するには、徹底的に楷書、行書、草書、隷書と呼ばれる各字体を学ぶ習字が必須であるとされるが、稀に習字をすることなしに自己流で作品を生み出す書道家もいる。
「習字」の意味
「習字」とはその名の通り、字を習うことである。
子どもがこれをする場合、漢字やひらがなをバランスよく美しく書くことの他にも、書き順を覚えたり、漢字やひらがなそのものを覚える目的も持つ。
学校教育の中ではでは「書写」と呼ばれることが多い。
毛筆だけでなく、鉛筆を使った硬筆のジャンルもある。
「習字」を通じて、毛筆の扱い方や筆づかいの基本、鉛筆の持ちかたや字を書く姿勢も学ぶことができる。
「書道」と「習字」の用法、用例
A子ちゃんは小学校一年生から習字をやっているから、毛筆で書く字が綺麗です。
A子ちゃんがこのまま習字を続けて、さらに筆の扱いに慣れれば、書道の域に達し、自分らしい作品を書けるようになるでしょう。
習字ではお手本通りに書かなくてはいけませんが、書道になると自分の好きな言葉や自分で書いた詩など、好きな言葉を好きなレイアウトで書くことができ、趣味としてもっと楽しめるでしょう。
書道、習字の意味
「書道」「習字」は同じように使われがちですが、実際の意味は異なります。
「習字」の次に書道の段階に到達すると考えるとわかりやすいでしょう。
「書道」に至るまでの第一歩として手本通りに書くことを目指す「習字」があるとも言えます。
また、「習字」の段階で筆を持つことをやめてしまう人がほとんどであるとも言えるでしょう。