「血縁」と「血族」と「血続き」の違い・意味と使い方・由来や例文

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「血縁」は、血筋をひく親族を指します。

英語では「a blood relative」で表されます。

「彼とは私の血縁である」は「He is my own flesh and blood.」です。

「血族」は、血のつながりのある人のことです。

英語では「a blood relative」「consanguinity」で表されます。

「血続き」は、血筋がつづいていることです。

英語では「a blood relative」「blood-relation」で表されます。

「彼とは血続きだ」は「He is a blood relative of mine.」です。

「血縁」の意味

「血縁」は、「血筋」「血脈」「血のつながり」のことです。

また、血筋をひく親族を指します。

「血族」「血縁」のことです。

生物学的な親子関係もしくはその連鎖で結ばれる関係を指します。

これが問題になるのは、しばしば、政治的・宗教的な連鎖の基盤となるからです。

以下のように使います。

彼とは血縁ではない
血縁の者を頼って上京しました

<血縁関係>
親子関係と兄弟姉妹関係とを基本とし、さらにこの関係の連鎖で結ばれる関係をいいます。

生物学的な血の関係だけでなく、共通の先祖を持つと信じあっている関係も含まれます。

「血族関係」のことです。

「血族」の意味

「血族」は、同じ先祖から出て血統のつづいている者のことです。

法律上は、これと同一視した者(養親子など)を含めます。

これを「法定血族」といいます。

もともと「血族」という言葉は「姻族」と対置して使用されてきました。

現在では、「親族」が必ずしも「血族」とは限らないことから、「血族」というカテゴリーの意味が薄れつつあります。

以下のように使います。

血族結婚
血族親(六親等内の血族)

「血続き」の意味

「血続き」は、血筋が続いていることです。

また、その間柄です。

「血縁」のことです。

以下のように使います。

母方の血続きの人
村人の多くは血続きだ

<血の漢字>
字義は「ち・ちしお・血液」「血塗る」「なみだ」「血筋」「強くて生き生きしていること」です。

解字では、象形です。

祭の時、神にささげる生贄の血を皿に盛ったさまにかたどり、「ち」の意味を表しています。

「血縁」は血筋をひく親族、「血族」は同じ先祖から出て血統のつづいている者、「血続き」は、血筋が続いていること
「血縁」「血族」「血続き」は類語です。

共通する意味は「血がつながっていること、また、そういった間柄のこと」です。

「血縁」は、「血のつながりがある」という関係そのものや系統を表します。

「血族」は、血がつながっているひとまとまりの人々を表します。

「血縁」のように関係や系統は表しません。

「血族」は、同一人を祖先とする場合だけでなく、同一種や同一民族を祖先とする場合にも用います。

法律では、養子縁組による親族も含めます。

「血続き」は、血がつながっている関係であることを表します。

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