絶つは「続いていたものをそこで終わらせること」。
長く続いていた何かしらの物事をそこで終わらせる、それ以上に続く状況を妨げるという意味があります。
いろいろな機会で使える言葉です。
断つは「つながっているものを切り離すこと」。
何かしらのつながりを切り離し、関係を終わらせるという意味があります。
こちらもよく使われると言えるでしょう。
「絶つ」の意味
絶つとは、続いていたものをそこで終わらせることです。
ある程度長く続いていたものを終わらせるときに使うのですが、割といろいろなシーンで使えます。
例えば、特定の生物種が絶滅する際には絶つ、または絶たれるという言い方をしますが、これは特定の生物種の存続がそこで終わる状況を指しています。
そういう感じで使っていく言葉なのです。
「断つ」の意味
断つとは、つながっているものを切り離すことです。
物理的に切り離す場合もあれば、そうじゃないケースもあります。
物理的じゃないケースとしては人間同士の関係などがあるでしょう。
人間同士の関係というのは目に見えないものですけど、そういったものを切り離すこともあり、そういうシーンでも断つという言葉を使うことができます。
「絶つ」と「断つ」の用法や用例
「今日の試合は毎イニング失点していたが、ようやくその状況を絶つことができた。
しかし、これまでに多くの失点をしてしまったために、この試合に勝つのは厳しいだろう。」
「転職をしたおかげで、前の会社の上司との関係を断つことができた。
この上司が非常に苦手なタイプでかなり苦労したからな。
新しい会社に移ることができて本当に良かったよ。」
絶つと断つは同じようなニュアンスの言葉である
絶つは続いていた状況を終わらせる、断つはつながりを切り離すということで、どちらも時間の流れに沿って存在していたものを消すという意味があります。
したがって、大雑把に言うと、同じようなニュアンスとして感じられる言葉です。
言葉自体は似ているため、正確に意味を区別したうえで使っていくようにしないといけないのです。