安静は「静かに過ごすこと」。
基本的には寝ている状態を保つことを意味しています。
静養は「心身を休めることに専念し、健康な状態を取り戻そうとすること」。
静かに過ごすという点は安静と同じですが、健康な状態を取り戻すという明確な目的が存在している点が特徴と言えます。
したがって、静養に関しては具体的な目的がある点が重要です。
「安静」の意味
安静とは、静かに過ごすことであり、具体的に言うと寝て過ごす状況を指しています。
安静は何らかの目的を達成するためにとる手段と言えますが、安静それ自体に何かしらの目的は含まれていません。
したがって、安静というのは、あくまでも静かに寝て過ごす状況そのものと言えるので、そこがこの言葉のポイントになると評価できます。
「静養」の意味
静養とは、健康な状態を取り戻すために、心身を休めることです。
静かに過ごすことになるため、状況としては安静と大して変わりません。
しかし、静養には健康な状態を取り戻すという目的が含まれているので、そこは大きな違いと評価できるはずです。
身体だけではなくて、心も休めるという状況を静養と呼ぶため、そこは覚えておきましょう。
「安静」と「静養」の用法や用例
「今日は疲れたな。
あまりにも疲れすぎて何もやる気が起きない。
だから、今日は安静にして過ごしていくとするか。
そうすれば、またやる気が出てくるだろう。」
「インフルエンザにかかってしまった。
しばらくは静養しないといけないな。
薬を飲んで、ちゃんと静かに過ごしていればすぐに良くなるだろう。
健康にな状態に戻ることができるはずだ。」
安静と静養は目的の有無の違い
安静と静養は状況だけ見れば同じような光景に映るでしょう。
安静は静かに寝て過ごすことで、静養は健康な状態を取り戻すために心身を休めることですから。
ただ、静養には健康状態になるという目的が含まれているので、厳密に言えば両者には違いがあると言えます。
安静よりも静養の方が細かい条件が付いているので、そこは特に重要です。