「旧教」と「新教」の違い・意味と使い方・由来や例文

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旧教は「明治以前のキリスト教の呼び方を表す言葉のこと」。

「カトリック」と言い換えると分かりやすい。

新教は「明治に入り再渡来したキリスト教の呼び方を表す言葉のこと」。

「プロテスタント」と言い換えると分かりやすい。

日本ではキリスト教は長らく禁止されていましたが、明治維新になり、プロテスタントが入ってきたため、区別をする為に維新以前からあったカトリックを「旧教」、以後普及したプロテスタントを「新教」と言ったのです。

「旧教」はカトリックのこと

「旧教」は明治維新を契機に日本に再渡来した新しいキリスト教がプロテスタントであったことから、区別するためそれ以前から広まっていたキリスト教を旧教と言ったのです。
日本でのキリスト教は1549年にポルトガル貿易船に便乗したイエズス会のフランシスコ・ザビエルが伝えたのが始まりですが、これがカトリックであったのです。

「新教」はプロテスタントのこと

「新教と」は日本でのプロテスタントの呼び方で、「旧教」に対する言葉になります。
プロテスタントは「抗議するもの」の意味で中世にカトリック教会に反発して宗教改革をし、福音主義を唱えて分離した教派のことを言います。

カトリックがマリアや聖人を偶像信仰するのに対して、プロテスタントはキリストを精神的に信仰します。

「旧教」と「新教」とは信仰対象が異なります。

「旧教」はキリストの母であるマリアを信仰するため、マリア像を拝む偶像崇拝になります。

旧約聖書を使い、神父が教会を主宰します。

神父の階級は司祭・司教・大司教・枢機卿・ローマ法王と位が上がる権威的なものです。

教会はゴシック建築やステンドグラス・豪華な祭壇・パイプオルガンなどを作り、荘厳な雰囲気を醸し出しています。

「新教」はキリストを信仰し、新約聖書を使い牧師が教会主宰者です。

偶像崇拝を排除しているため、質素な十字架や祭壇しか教会にはありません。

日本のキリスト教

日本ではキリスト教の歴史は古いのですが、明治維新を契機に宗教が自由となり、プロテスタントも渡来し多様化しました。

現在、旧教のカトリックは全国組織を持ち、16教区と管区を持っています。

日本カトリック司教協議会・カトリック中央協議会などが中心的な活動をしています。

新教のプロテスタント
は戦後教派が統一され、日本キリスト教団となり活動しています。

そのほか、プロテスタントの教派は多彩で、主なものはルーテル派・カルヴァン派・バプテスト派・メソジスト・ホーリネスなど多くの教派と独立教会が全国にあります。

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