「資料」と「史料」の違い・意味と使い方・使い分け

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「資料」は、研究・実験の際に不可欠な基本的データであり、根拠を求めたり、結果の考察の参考にしたりする判断材料のことである。

英語で言うならば、「source」(ソース)が当てはまる。

一方、「史料」とは、歴史学の研究において特定の時代を研究する際に活用する資料であり、「history record」(ヒストリーレコード)と言い換えることができる。

「資料」の意味

あるものごとを研究・調査・実験するときに、その根拠を求める際、あるいは結果を考察したり答えを決めたりする際に必要となる基礎的・基本的なデータや、参考となるような文献・映像・絵画などを指す。

調査等をする上では欠かせない材料であり、テクスト・数値・映像・音源・絵画など、資料の形式にはさまざまなものが見られる。

「史料」の意味

資料のなかでも、特に歴史学研究において用いられるものである。

特定の時代・分野を研究するにあたって、その対象となる時代に記された資料を指す。

一般的には、紙媒体に墨などで書き残されたものが一番証明できるものであり、これを一次史料という。

また、これらを引用・複製したものを二次史料という。

文字資料を指すことが多いが、映像・生活用品なども含まれる。

「資料」と「史料」二つの用法

たとえば、「資料館」というと、ある対象となるもの・こと・テーマについて見るにあたって、参考となるようなものが展示されているということである。

一方、「史料館」は、特に歴史に限定されるため、その地域の歴史について関連する資料を展示しているということである。

また、「生類憐みの令」のようなものは、史料というべきであろう。

史料は資料に含まれる

「史料」はあくまでも歴史学研究をする際に使用される用語である。

「史料集」はテクストの形式が多いが、厳密には映像なども当てはまる。

「資料」は歴史学に限らず、さまざまな研究・実験においても使用される用語で、文字のみにとどまらず、写真・映像・音源なども含むことができるので、「史料」の意味は、「資料」が持つ意味に含むことができる。

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