返却は「借りていたものを返すこと、貸していたものを返してもらうこと」。
基本的には貸借していたものを持ち主に返すという意味になります。
返還は「元の持ち主に特定のものを返すこと」。
貸借に限らず、元の持ち主に返すことを返還と言うのです。
したがって、盗んだものを返すようなときにも返還という言葉を使うと言えるでしょう。
「返却」の意味
返却とは、借りていたものを返す、貸していたものを返してもらうという意味です。
したがって、貸借していたものを返すというのが返却という言葉の意味になります。
図書館などから借りていた本を返却するという使い方をすることがありますけど、そういうシーンを思い浮かべてもらえれば、返却という言葉の想像がしやすいでしょう。
「返還」の意味
返還とは、特定のものを元の持ち主に返すという意味の言葉です。
返却も元の持ち主に返すということになりますが、返還に関しては貸借の関係にあったものとは限りません。
経緯にかかわらず、元の持ち主から移動していたものをもとの持ち主に返すというときに返還という言葉を使うと言えるので、返還というのは使うことができるシーンが割とある可能性があります。
「返却」と「返還」の用法や用例
「レンタルショップから借りていたCDの返却期限が過ぎてしまっていた。
このままだと延滞金を支払わないといけないよ。
なんで忘れてしまったんだろう?」
「北方領土がロシアから日本に返還される日は来るのだろうか?返還のための運動って、随分前からやっているみたいだけど、あまり進展している気がしないんだよな。
どうなるのかな?」
返却も返還も持ち主に返すこと
返却も返還も持ち主に返すことという意味があります。
しかし、返却は貸借に関して返すことという意味で、返還はそれ以外の面でも使えるという点に違いがあります。
ただ、返すというのは多くの場合には貸借におけるものになるでしょうから、それ以外というケースはそこまで多いとは思えません。
でも、返還の方が万能な言葉なので、いろいろな機会で使えるでしょう。