「囚人」と「受刑者」の違い・意味と使い方・使い分け

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囚人は「裁判中などで刑が確定していない人間のこと」。

または死刑囚のことも囚人と呼ぶことになります。

受刑者は「刑を実行されているために、刑務所に収監されている人間のこと」。

懲役刑や禁固刑を受けている人は刑務所で刑を実行されている状況ですが、そういった人たちのことを基本的に受刑者を呼ぶことになっているのです。

「囚人」の意味

囚人とは、現在裁判をしている最中などの理由でまだ刑が確定していない人のことです。

刑が実行されていないという状況が必要なのです。

そして、死刑囚というのも囚人に含まれます。

死刑囚にとっての刑の実行は死刑の執行になりますから、死刑が執行されていない状況は刑の実行ではないため、死刑囚は囚人という扱いになるのです。

「受刑者」の意味

受刑者とは、刑を実行されて刑務所に収監されている人たちのことです。

懲役刑や禁固刑に処された人たちが刑務所の中で暮らしている状況はまさに刑の実行であるため、刑を受けているという意味で受刑者と呼ぶのです。

基本的には刑務所の中で暮らしている状況の人を受刑者と呼んでいれば、特に問題はないということになると言えます。

「囚人」と「受刑者」の用法や用例

「死刑囚は囚人であり、刑を受けたわけではないが、自由は奪われている状態である。

死刑囚にとっては死刑の執行こそが刑の実行に当たるが、事実上収容中も刑の実行に近い状況だと言えるだろう。」

「受刑者は一定期間は刑務所暮らしをすることになる。

したがって、刑務所が家のような感覚でずっと過ごすということになるのだ。」

囚人と受刑者は刑の実行の有無

囚人と受刑者というのは刑が実行されているか?どうかという点が大きな違いとなります。

刑が実行されていない段階の人は囚人であり、裁判中の人間も含むということになります。

しかし、刑が既に実行されている状態の人間は受刑者と呼ぶことになるのです。

ちなみに死刑囚は死刑自体が刑であり、それがまだ実行されていない段階では囚人扱いです。

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