「牡丹」と「芍薬」の違い・意味と使い方・使い分け

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同じボタン科ボタン属で大きさの似た花を咲かせますが、「牡丹(ぼたん)」は樹木。

木に分類されているので全体の高さも1~2mほどになり、「芍薬(しゃくやく)」は多年草。

草に分類される植物で、50~80cmと牡丹に比べて小さいのが特徴です。

牡丹はどんな花?

晩春(4~5月)に花径約10~20cm花を咲かせ、木なので枝分かれします。

葉にはツヤが無く、裂けたり切れ込みがあるなどギザギザしているのが特徴。

蕾の時は丸く、散るときは花びらが一枚ずつハラハラと落ちます。

花の香りはあまりありません。

芍薬はどんな花?

初夏(5~6月)に花径約10cmの花を咲かせ、まっすぐ伸びた茎の先端に花が咲きます。

葉にはツヤとやや厚みがあり、平たく細長く丸いのが特徴。

蕾の時は先が尖った丸い形をしていて、散るときは花びらが落ちるのではなく、花全体がまとめて落ちます。

香りが強く甘いので、香水にも使われています。

立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花

有名なことわざでも、それぞれの花の違いが明確にわかります。

芍薬はまっすぐに茎が伸びた先に花が咲くので美しい女性のスラリとした立ち姿の例えになり、牡丹は枝分かれし横に向かって伸びる枝の先に花が咲くので、美しい女性が座っている姿の例えになるなど、それぞれの花の特徴で表現されています。

似てるようで結構ちがう!牡丹と芍薬

美しい女性にも例えられるほど、艶やかで存在感のある牡丹と芍薬。

普段あまり気にせずに見ていると同じ花だと勘違いしてしまうこともありますが、詳しく知っていくと香りや茎、葉など見分けるポイントがたくさんあります。

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