「友引」とは、葬式や結婚式を控えた方が良い日にちのことです。
「友引」は、昔は「共引」と表現されていました。
「友引」も「共引」も、いずれも「友を引っ張る」と言う意味があります。
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そのため、葬式屋結婚式をあげるには適当な日付であると言う意味なのです。
この日にちが良いとか悪いとかいう縁起は、平安時代前後の日本古来の習慣から来ており、日本独特のものです。
「友引」の意味
「友引」の語源は、陰陽道から来ています。
「友引」の大元の意味は、「友達と何をやっても勝負勝負がつかない」という占いの結果です。
そこから「何をやっても共に引き分ける結果になる」の意味になり、何をしても勝負が引き分けてしまう、勝負がつかないので縁起が悪い日にちとされているのです。
日常の会話で「友引」が使われる事はあまりありませんが、頻繁に使われる「大安吉日」や「仏滅」は、「友引」と通りの言葉です。
いずれも陰陽道から来た、日付の縁起の良し悪しを示すのに使われている言葉です。
これらの言葉は、カレンダーに記載されていることがあります。
「友引」の使い方
「友引」は、日付の縁起の良し悪しを特定するときに使われます。
主な使い方は、冠婚葬祭をあげるのにふさわしい日付かどうかに対してです。
特に、お葬式をあげる時は、結婚式をあげるときの日付について検討するときに使われます。
冠婚葬祭といっても、祝賀会や会社での行事を執り行う際の日付けは、友引であってでも縁起が悪くは無いので、こういった場面で、友引が使われる事はありません。
「友引」の例文
例えば、「友引」は、「結婚式は、2人が休暇を取れる時期で、仏滅と友引に重ならない日付になります。」
とか、「彼らの結婚は、入籍だけにするから、友引でも良いんじゃないかと言っていた。
披露宴に友達を招くわけじゃないしってさ。」
、「葬式に友引を避けるのは良いが、お盆休みの時期だから、参列する他人には気の毒だね」などです。
あまり気にされなくなった「友引」
「友引」は日本独特のもので、平安時代前後から始まっているので、非常に古い歴史のあるものです。
ですが、「大安吉日」などのように、頻繁に使われる事はありませんので、日本人の意識の中でも曖昧に処理されている感じがあります。
若い人の中には、「仏滅じゃないし」という理由で、友引に入籍される人もいます。
陰陽道は占いの1種なので、気にならないなら良いのですが、古いものが廃れてしまうのは残念ですね。